日本海側に雪雲 北日本の所々で積雪 旭川で6センチ ノーマルタイヤの危険性とは
きょう11日は冬型の気圧配置となり、北日本の日本海側は雪が降り、所々で積雪となっています。午前11時の積雪は、北海道上川地方の層雲峡で15センチ。旭川市でも6センチの積雪となり、市街地でも雪が積もっています。夏用タイヤは危険です。車は冬用タイヤで、シーズン初めの雪ですので慎重な運転を心がけてください。
●北日本では所々で積雪
きょう11日、日本付近は冬型の気圧配置となっており、この時期としては強い寒気が流れ込んでいます。北海道や東北の日本海側には雪雲がかかっています。
北海道では所々で積雪となっており、午前11時の積雪は、北海道上川地方の層雲峡で15センチ、宗谷地方の中頓別町で11センチ、宗谷地方の北海道北部の枝幸町で10センチとなっています。旭川市でも6センチの積雪となり、市街地でも雪が積もっています。
東北でも山間部では雪が積もり、青森県八甲田山系の酸ヶ湯では4センチの積雪を観測しました。
●さらに積雪が増える恐れ
あす12日(日)以降も冬型の気圧配置が続き、14日(火)頃にかけて寒気が流れ込むでしょう。
北海道の日本海側は断続的に雪が降り、内陸部を中心にさらに積雪が増える予想です。東北も日本海側は雪が降り、山沿いを中心に雪が積もるでしょう。北陸も12日(日)夜から13日(月)頃にかけては山間部では雪となり積雪となる所がある見込みです。
シーズン初めの本格的な雪となりますので、車の運転や足元には十分にお気をつけください。
●シーズン最初の雪 慣れていても注意
冬の時期に雪の多い所に住んでいる方でも、ひと夏を過ぎると、雪道での車の運転感覚を忘れがちです。シーズン最初の雪は、たとえ雪に慣れている方でも、以下の2つのことに注意が必要です。
(1)必ず、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを装着しましょう。スタッドレスタイヤは、溝が十分にあるかどうかを、事前に確認してください。あまり使っていないスタッドレスタイヤでも、時間が経てば、劣化が進みますので、シーズン前に点検が必要です。
(2)たとえ急いでいても、急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転はやめましょう。「急」のつく運転をしてしまうと、車がスリップしやすくなります。車を発進する時や上り坂では、タイヤが空転してしまわないよう、アクセルをじわりと踏み込んでください。下り坂では、エンジンブレーキを基本として、アクセルとブレーキも適度に調整して、速度を落としてください。
●ノーマルタイヤの危険性
雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。
雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。