北陸 3連休明けの6~7日は急速に発達する低気圧の影響で荒天 石川は高波に警戒
11月3日(金・祝)の北陸地方は、各地で季節外れの暑さとなりました。4日~5日の天気は短い周期で変わり、3連休明けの6日~7日は、急速に発達する低気圧の影響で荒れた天気となる見込みです。南よりの強風や短時間強雨、海上では石川を中心に高波に警戒して下さい。
●3日は南高北低で暖気北上 たっぷりの日差しとフェーンもあり気温上昇
きょうは、南に高気圧、北を低気圧や前線が進む南高北低の気圧配置となり、北陸地方は、南から高気圧に覆われました。日中は、たっぷりの日差しと季節外れの暖気や山越え気流が風下で昇温するフェーン現象の影響もあり、気温が上がりました。各地の最高気温は、糸魚川(新潟)は28度1分で11月の観測史上1位、富山は28度5分で11月の観測史上2位、金沢も27度7分で11月の観測史上2位を観測するなど、季節外れの暑さとなりました。その一方、日最小湿度は、富山で20%、金沢で22%を観測するなど、乾いた空気に包まれてからっとした暑さとなりました。
●6日は強いフェーンで真夏日に迫る地点も 南よりの強風にも注意
4日は、はじめ晴れますが、天気は次第に下り坂となり、午後を中心に雨が降るでしょう。ただ、天気の回復は早く、5日は、午後を中心に日差しが戻りそうです。
その後の3連休明けになると、6日は、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら沿海州方面を北東進する見込みです。低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込むでしょう。上空約1500メートルの予想温度のレンジは12度から18度の範囲ですが、3日より更に一段強い16度前後の暖気が流れ込む予想となっています。南よりの気流が風下で昇温する強いフェーン現象も発生する見込みで、天気は次第に下り坂のステージとなりますが、雨の降り始めが遅くなる傾向もあり、予想以上に晴れ間の広がる時間が長くなると、富山などで真夏日となる可能性もあります。
また、トップ画像の地上天気図で予想されているように等圧線の間隔が狭く、各地で南よりの風が強まる見込みです。風は地形の影響を受けやすく、南北走行の川沿いの地域など風の通り道となる場所では局地的には暴風となるおそれもあります。樹木の枝折れ、農作物への被害、ハウスの損壊などの被害が発生する可能性もあり、事前に必要な対策をして下さい。
●7日頃は激しい雨や雷雨に注意 海上は石川を中心に高波に警戒
7日は、低気圧からのびる寒冷前線が北陸地方を通過する見込みです。低気圧や前線に向かって初秋並みの暖湿気が流れ込み、北陸地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。前線の通過する時間帯を中心に激しい雨や雷雨などの短時間強雨の可能性があります。雨の降り方には十分注意して下さい。
また、海上では、石川県を中心に波向きが西よりのうねりを伴った高波のおそれがあり十分警戒して下さい。