今年の9月は7月や8月の記録的な猛暑に引き続き、厳しい残暑となりました。新潟、富山、金沢、福井の月平均気温は、これまでの最高の値を1度前後上回って、9月として観測史上1位の値を更新しました。10月も上旬を中心に気温が平年より高い傾向となる予想ですが、目先の予報で真夏日はなく、最高気温が平年を下回る日もある見込みです。最新の天気予報に気を配り、服装などで体調管理を心がけましょう。

●9月の真夏日は過去最多 年間真夏日日数も記録更新

今年は9月に入っても太平洋高気圧の勢力が強く、上旬と中旬は最高気温が30度以上の真夏日が続きました。21日ころに秋雨前線が北陸を通過してからは真夏日の地点は少なくなりましたが、9月の真夏日日数は富山、金沢、福井で観測史上最多の日数を記録しました。また、新潟でも2012年の記録と並んで歴代1位タイとなりました。さらに、4地点の年間真夏日日数は9月末日の時点で、歴代の年間最多記録を更新し、とくに新潟、富山、金沢では過去の記録より10日以上も多くなりました。

●真夏の暑さは一区切り 寒暖差に注意

気象庁の長期予報によると、10月も北陸の気温は上旬を中心に平年より高い予想となっています。それでも季節は確実に進んでいて、日中は過ごしやすい日も多くなりますが、朝との寒暖差には注意が必要です。夜は暖かくても翌朝に冷え込むことがあります。寝苦しくない程度に暖かくして寝るのがよいでしょう。

短期的に見た場合、前線や低気圧が発達して日本海に進むことがあれば、強いフェーン現象が起きて再び暑さが戻る可能性があります。最新の天気予報に注意し、自分に合った服装で健康管理を行ってください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士