総務省消防庁によりますと、9月18日から24日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は全国で合わせて1301人で、去年の同じ時期に比べて約3倍となっています。厳しい残暑はきょう29日も続きます。9月末ですが、油断せず熱中症対策を。

●熱中症救急搬送者数 去年同時期の約3倍

総務省消防庁によりますと、9月18日から24日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は全国で合わせて1301人でした。前の1週間(9月11日から17日)よりは1648人少なくなりました。ただ、去年の同じ時期は416人で、今年は去年に比べて約3倍と多くなっています。

28日には滋賀県彦根市の小学校で運動会に参加していた児童が熱中症とみられる症状で、病院に搬送されたとのニュースもありました。

●きょう29日も厳しい残暑

異例の厳しい残暑の影響と考えられますが、まだ季節外れの暑さが続きます。

きょう29日も最高気温は全国的に平年より高いでしょう。沖縄や九州から東海は30℃以上の所が多く、厳しい残暑が続く見込みです。大阪市は32℃、名古屋市は33℃と平年より5℃から7℃くらい高く、季節外れの暑さが続くでしょう。関東甲信は昨日よりは3℃前後低いものの、東京都心は29℃、さいたま市は30℃と平年を上回る暑さとなりそうです。

9月も終わりに近づいていますが、油断せずに熱中症対策をなさってください。こまめな水分補給を心がけましょう。子供は熱中症になりやすいので、運動会の練習などは、大人の方が気にかけてあげてください。

●熱中症予防のポイント

熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。

① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、こまめに室温を確認しながら調節するとよいでしょう。なお、感染症対策として換気を行う場合は、窓とドアなど2か所を開放したり、扇風機や換気扇を併用したりするのが、おススメです。換気後、エアコンの温度は、こまめに再設定してください。

もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士