1か月予報 秋風恋しい、残暑の秋へ 雨量多い予想も 台風や秋雨前線の影響に注意を
気象庁はきょう7日、この先の1か月予報を発表。全国的に気温が平年より高い状態が続き、10月初めにかけても厳しい残暑が続く見込みです。また、きょう7日は、関東甲信には「高温に関する気象情報」が、全国を対象に「高温に関する早期天候情報」が発表されました。
●全国対象に「高温に関する早期天候情報」を発表
今年は記録的に暑い夏となりましたが、このあとの残暑も長引きそうです。
気象庁はきょう7日、関東甲信地方を対象に、高温に関する気象情報を発表しました。
台風13号の直撃であす8日はいったん暑さから解放されますが、あさって9日頃から14日頃にかけて、暖かい空気に覆われる日があり、最高気温が再び35度以上の猛暑日となる所がある見込みです。
加えて、北海道から沖縄にかけて全国を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
これは、10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表される情報です。
向こう2週間の気温は、平年より高く、9月13日頃から平年に比べて「かなり高温」となる日が多いでしょう。
雨で暑さから解放される日もありますが、再び危険な暑さとなる可能性が高くなっています。
夏休みが終わり、屋外の活動も増える頃ですが、8月と同様に炎天下の活動はできるだけ控えるなど、危険な暑さをなるべく避けてお過ごしください。
翌日や当日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される場合には、「熱中症警戒アラート」が発表されますので、早めに対策を行って、発表された際には、日中の外出をできる限り控えるなど、暑さに一層の警戒をしてください。
●記録的暑さはまだ継続か 西日本の太平洋側や北日本は雨量多い予想
気象庁がきょう7日発表した1か月予報によると、この先1か月は、太平洋高気圧が日本の南東海上で強く、北日本や西日本の太平洋側を中心に、気圧の谷や湿った空気の影響を受ける時期がある見込みです。全国的に暖かい空気に覆われやすいでしょう。
1か月の気温は、全国的に「平年より高い」見込みです。
この夏は各地で記録的な暑さとなりましたが、まだ残暑が長引く見込みで、過去に例がない暑さがまだ続きそうです。
また、降水量は沖縄・奄美や西日本の太平洋側、北日本で「平年並みか多い」見込みです。
8月下旬から、南海上には台風が発生しやすくなっていますが、台風や秋雨前線の影響で、大雨になりやすいシーズンです。屋外のレジャーやイベントなどは、必ず事前に雨雲レーダーを確認し、台風が発生している際には情報にご注意ください。
一方、西日本の日本海側や東日本では1か月の降水量は「平年並み」でしょう。
●台風シーズン 情報に注意を
9月は台風シーズンです。発生している際には情報に注意し、早めの備えを行ってください。
今まさに、台風13号が日本の南を発達しながら北上し、あす8日朝には、伊豆諸島の西海上を北上する見込みです。
予報円の中心付近を通れば、あす8日昼頃には東海沖に近づき、その後、関東甲信や東海に接近し、上陸の恐れがあります。
その後、9日朝には東北を北上する見込みです。
台風として発達することはありませんが、決して油断はできません。
伊豆諸島では今夜からあす8日午前中にかけては、非常に激しい雨が降り「線状降水帯」が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。危険な大雨が予想されていますので、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、不要不急の外出はできるだけ控えてください。
関東甲信や東海に、かなり湿った暖かな空気を持ち運ぶため、災害をもたらすような大雨となる恐れがあります。
また、台風進路にあたる関東や東海、東北の沿岸部では、風も強まり横殴りの雨となるでしょう。
最新情報に注意し、大荒れの時間帯は屋外での行動は控えてください。