関東は、きょう3日夜遅くから、雷を伴って激しい雨が降り、大雨になる所もある見込みです。あす4日、朝の通勤、通学の時間帯も雨の降り方に注意が必要です。

●台風12号 北側の発達した雨雲 きょう3日夜遅くから関東にかかる

台風12号は、きょう3日午前9時、父島の北約270キロを、西北西へ時速25キロで進んでいます。中心の気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は18メートルです。

台風は、熱帯低気圧が発達して、中心付近の最大風速が17.2メートルを超えたものです。最大風速が17.2メートル未満になると、熱帯低気圧に変わります。

台風12号は、きょう3日午後9時までに、八丈島の南で熱帯低気圧に変わるでしょう。

雲の様子をみると、台風12号の中心付近の北側に発達した雨雲がみられます。この雨雲が、きょう3日夜遅くから(午後9時以降)、関東付近にかかるでしょう。関東の雨のピークは、深夜からあす4日明け方にかけてです。雷を伴った激しい雨が降り、大雨になる所がある見込みです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意、警戒してください。雨雲が予想以上に発達したり、同じ場所に停滞した場合は、警報級の大雨になる可能性があります。

関東は、あす4日、朝の通勤、通学の時間帯も雨が降り、雷を伴って雨脚が強まることがあるでしょう。
雷雲の周辺では、竜巻などの突風が発生したり、雹(ひょう)が降ったりすることがあります。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は、直ちに建物の中など、安全な場所に移動してください。

●関東 予想される降水量

3日から4日にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 30ミリ
南部 30ミリ
3日6時から4日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 80ミリ
南部 80ミリ

その後、4日6時から5日6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
北部 50から100ミリ
南部 50から100ミリ
です。

●激しい雨って どんな雨?

激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。

激しい雨が降ると予想される所では(激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士