今日28日も、関西各地は厳しい残暑に見舞われました。京都府京都市では、今日も35℃以上の猛暑日となり、年間猛暑日日数の最多記録を81年ぶりに更新しました。9月が近づく中、まだまだ暑さの出口は見えていません。

●京都の年間猛暑日日数 過去の最多記録は戦前

日本有数の暑い都市としても知られる京都ですが、今日で年間猛暑日日数が37日に達し、戦前1942年(昭和17年)に記録した36日を81年ぶりに更新しました。1942年は、8月下旬には猛暑は次第に落ち着き、季節が比較的順調に進んだとみられる記録が残っています。ただ、今年の暑さはまだ終わりが見えていません。

●9月に入っても厳しすぎる暑さ 京都以外でも猛暑日日数の最多記録近づく

向こう一週間も、近畿では最高気温が35℃前後の日が続くでしょう。今日は京都市で猛暑日日数の最多記録更新となりましたが、この先もまだまだ記録が伸びることになりそうです。

また、京都以外の近畿の主要都市でも最多記録に近づいている所があります。
以下、8月28日(月)時点の今年の猛暑日日数です。
※()内は過去の最多記録・出現年

・大阪府大阪市…25日(31日・2010)
・兵庫県豊岡市…35日(38日・2010)
・京都府舞鶴市…29日(33日・2010)
・滋賀県彦根市…19日(22日・2018)

これで終わりではありません。暑さはさらに続きます。

●9月3日(日)ごろから かなりの高温

今日28日、気象庁は高温に関する早期天候情報を発表しました。図の通り、この先も全国的に厳しい残暑が続く見通しです。

近畿地方では、9月3日(日)以降もかなりの高温が予想されています。屋外での活動等では飲料水や日陰を十分に確保するなどの熱中症対策を行い、健康管理に注意してください。また、農作物の管理等にも注意が必要です。

●熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は

熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。

①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、外での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士