向こう一週間も厳しい残暑 雨の日も気温は高めで蒸し暑い 熱中症に警戒
この先一週間も、全国的に厳しい残暑。前線や湿った空気の影響で度々雨が降るものの、気温は高く、蒸し暑い。熱中症のリスクの高い状況が続く。
●前線が北日本付近に 南から暖かく湿った空気
向こう一週間も、夏の猛暑をもたらす太平洋高気圧が東から張り出すでしょう。この周辺の暖かく湿った空気が、西日本を中心に流れ込みます。天気図上には前線(時期的には、秋雨前線)が現れますが、太平洋高気圧が衰えないために、あまり南下せず、北海道付近に延びることが多いでしょう。
●西と北ほど雨の日多い 気温は高い 「高温に関する全般気象情報」
あす23日は、九州や中国、四国は雨が降ったりやんだり。太平洋側の地域ほど降る時間が長く、雨の量が多くなりそうです。日差しの届く近畿や東海、関東も、ザッと強い雨の降ることがあり、北陸や東北も所々で雨雲が湧くでしょう。
その先、24日以降も、九州と四国は雨の降る日が多く、北海道も連日のように傘が必要になるでしょう。本州は大体晴れますが、午後はにわか雨の可能性があります。
気温は、平年を上回る日が多いでしょう。曇りや雨の日が多い福岡や札幌でも、最高気温30℃以上の日が多く、35℃くらいまで上がる日もありそうです。湿度も高く、かなり蒸し暑く感じられるでしょう。
気象庁は、きょう22日に「高温に関する全般気象情報」を発表しました。これによると、北日本では28日まで、東・西日本と沖縄地方では29日頃にかけても気温の高い状態が続く見込み。北~西日本では猛暑日の所があり、沖縄地方も最高気温33度以上の所があるでしょう。
暦の上では、すでに秋を迎えていますが、まだまだ熱中症に警戒が必要です。適切に冷房を使い、暑さのピークとなる時間帯の外出を極力控えるなど、無理のないようにお過ごしください。
なお、熱中症のサインとなるのは、めまいや立ちくらみがする、手足がしびれる、軽い頭痛や腹痛、吐き気がしてくる、といったもの。少しでも体調に異変を感じたら、すぐに涼しい所で休憩し、体温を下げることが大切です。
●熱中症の応急処置
熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。
まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。