東北地方では午後から局地的に雨雲が急発達しています。岩手県では局地的に大雨が降り、土砂災害警戒情報が発表。昨夜に続いて、大気の状態が不安定で、今夜にかけて所々で雷雨の恐れがあり、大雨警報のエリアが広がる可能性も。雷が発生した際に、気を付けたいことをまとめました。

●岩手県に土砂災害警戒情報 東北は今夜も大雨や雷雨の恐れ

東北地方では午後から局地的に雨雲が急発達しています。
午後2時までに岩手県西和賀町では1時間に26.0ミリの土砂降りの雨を観測。午後2時過ぎには、岩手県の二戸市、葛巻町、岩泉町、一戸町を対象に「土砂災害警戒情報」が発表されました。
降り続く大雨のため、土砂災害警戒区域等では命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況となっています。
崖の近くや谷の出口など土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、市町村から発令される避難指示などの情報に留意し、少しでも安全な場所への速やかな避難を心がけてください。

東北地方では、昨夜は山形県で落雷の事故が発生したとみられていますが、今夜も大気の状態が不安定で、雷雨の恐れがあります。突然の大雨や雷雨にご注意ください。

18日に予想される1時間降水量(いずれも多い所)
東北日本海側 40ミリ
東北太平洋側 40ミリ

18日6時から19日6時までに予想される24時間降水量(いずれも多い所)
東北日本海側 60ミリ
東北太平洋側 60ミリ

●雷雲が近づくサイン すぐ安全な場所に避難を

外にいる時、雷雲が近づいているかどうか、誰にでも簡単にわかる方法があります。雷雲が近づくサインは3つ。「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。

雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が安全です。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。

単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマホなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。

●雷が近づいたら 家の中でやるべきこと

雷雲が近づいた場合、家の中にいても、身を守るためにやっていただきたいことが2つあります。

1つめは、窓から離れて、家の中央に避難することです。雷が鳴る時には、突風が吹くこともあり、突風によって窓ガラスが割れる恐れがあります。雷が鳴っているかどうか、外の様子が気になるかもしれませんが、窓やカーテンはしっかり閉めて、窓から離れましょう。特に、大きなガラス窓の下や周囲は、大変危険ですので、絶対に近づかないでください。

2つめは、雷が近づいたら、家電製品のコンセントを抜くことです。雷が落ちると、パソコンなどが故障する場合がありますが、それを防ぐのは簡単です。コンセントを抜くだけで、雷から家電製品を防護できます。

雷の音が聞こえなくなっても、20分くらいは、むやみに外に出ないでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士