きょうも日本海側を中心に気温が上がり、体温を上回る危険な暑さとなっている所があります。兵庫県豊岡市では37.2℃まで気温が上がり、18日連続の猛暑日となりました。来週には、連続猛暑日の日本記録を更新する可能性が出てきています。

●豊岡で18日連続の猛暑日 現在の日本記録は24日

二十四節気の立秋を迎えた今日、暦に合わせるように和歌山県からはススキ開花の便りが届いています。一方、台風6号に向かって吹く南東風(フェーン現象)の影響で、日本海側を中心に体温を超える危険な暑さとなりました。兵庫県豊岡市では7月22日から猛暑日が継続しており、今日で18日連続となります。

日本記録は、2020年に岡山県高梁市で記録した24日です。この先も15日まで猛暑日が続けば、記録を更新することとなります。

●まだ40℃に迫る暑さ 台風7号の動向にも注意

台風6号は近畿へ接近する可能性は低くなりましたが、きょう新たに台風7号が発生しました。近畿地方では、台風6号の影響を受けにくくなる10日から12日ごろは、カンカン照りの暑さが戻る見込みです。その後は台風7号の進路が定まっておらず、見通しが大きく変わる可能性があります。お盆期間は交通に影響が出てくる恐れがありますので、今後も台風情報をこまめに確認してください。

気温は平年より高い日が多く、かなり高い日もあるでしょう。特に、期間の中ごろまではうだるような暑さになり、40℃に迫る所もある見込みです。また、大阪や神戸など、夜間も30℃を下回らず、超熱帯夜になる可能性があります。昼間だけではなく、夜間の熱中症対策も万全にしましょう。

※「超熱帯夜」は日本気象協会独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。

●熱中症の応急処置

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士