台風6号 8日から9日ごろに四国にも接近 太平洋側は台風接近前から大雨に注意

大型で強い台風6号は今後東寄りに進んだ後、7日ごろからは次第に進路を北寄りに変えて進み、9日ごろにかけて四国地方に接近し、影響する恐れがあります。また太平洋側を中心に台風接近前から台風周辺の暖かく湿った空気が流れこんで雨が降りやすく、局地的に大雨となる恐れがあります。最新の台風情報と雨の降り方にご注意ください。

●現在の台風の位置と今後の進路

大型で強い台風6号は、4日10時現在、宮古島の北北西約270kmにあって、ほとんど停滞しています。台風は今後は東寄りに進み、7日ごろには九州の南の海上で次第に進路を北寄りに変えて、9日ごろにかけて四国地方に接近し、影響する恐れが出てきました。

●雨の予想

四国地方ではここ数日、高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込んでいるため大気の状態が不安定で、太平洋側では雨が降りやすく、瀬戸内側でも午後を中心ににわか雨が起こりやすくなっています。

台風が近づくにつれて台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、今後さらに大気の状態は不安定となり、6日ごろからは太平洋側を中心に断続的に発達した雨雲がかかり、局地的に大雨となる所がありそうです。

台風が予報円の中心を進んだ場合、四国地方では8日から9日をピークに雨や風が強まり、大荒れの天気となるでしょう。

台風接近前から雨の降り方に注意し、早めに台風への備えをしておいてください。

●海上ではうねりを伴った高波にも注意

太平洋側の沿岸ではすでにうねりを伴って波が高くなっています。
波は、通常でも100回に1回の割合で1.5倍ほどの高さの波が押し寄せ、1000回に1回には2倍ほどの高波が押し寄せます。
週末は海のレジャーなどは控え、海岸などには近づかないようにしましょう。

●夏台風は動きが遅く、進路が定まりにくい　最新の情報に注意して早めの備えを

夏は台風を動かす上空の風が弱いため、台風の動きが遅く、同じ所で長く影響を受けやすくなります。また台風の進路が定まりにくいのも特徴です。9日の予報円は西日本をすっぽり覆っており、進路が定まっていないことを表しています。今後も情報が変わりやすいため、最新の台風情報をチェックしてください。
またお盆も近づき、移動される方も多い時期です。お出掛け先の最新の天気や危険な場所などをチェックし、非常持ち出し品も携行しておくとよいでしょう。