きょう7月29日(土)19時~20時半、東京都墨田区・台東区の隅田川沿いで「第46回隅田川花火大会」が4年ぶりに開催される予定です。天気は晴れ、にわか雨の心配はありませんが、開催時間帯は気温が30℃くらい、湿度も高いため熱中症に注意が必要。暑さ対策や風向きなど、鑑賞スポット選びのポイントをまとめました。

●鑑賞ポイント①「天気」 晴れて雨の心配なし 夜も30℃近く

きょう7月29日(土)は、4年ぶりに「第46回隅田川花火大会」が開催される予定です。約2万発の花火が、第一会場(桜橋下流~言問橋上流)と、第二会場(駒形橋下流~厩橋上流)から打ち上げられます。

綺麗な花火を鑑賞するためのポイントは2つ。「天気」と「風」です。

◆「天気」は晴れ 雨の心配なし
きょう29日(土)も、東京都心は晴れて、最高気温36℃と、厳しい暑さが続く見込みです。花火大会が開催される、墨田区や台東区では、今夜も雨の心配なし。雲もほとんどなく、暗い夜空に花火が綺麗に映えそうです。

◆夜も気温30℃
東京都心は、天然の打ち水「夕立」がしばらくなく、熱が蓄積されているため、開催時間帯も気温は30℃くらいと、暑さが続きます。また、夜は湿度もアップするため、熱中症に注意が必要です。

●鑑賞ポイント②「風」 強くも弱くもなく今夜はベスト 風上側がおすすめ

綺麗な花火を鑑賞するポイント②は、「風」です。
風が強いと打ち上げられた花火が風に流されてしまい、風が全くないと花火の煙が会場一帯にこもり、花火が隠れてしまうことがあります。一般的に、風速3m/sくらいの風がよいといわれています。

今夜(29日)は、南風・風速4m/s予想と、花火鑑賞にはベスト。風下からの観覧は煙で見えにくくなる事があるため、風上からの観覧がおすすめです。風下側でも、打ち上げ場所から斜め方向に離れた所であれば、煙が流れてくる可能性は低くなります。隅田川の両岸からの観覧には、問題ない風向きといえそうです。

一般的に尺玉(10号玉)で330メートルほど、東京タワーと同じくらいの高さで大きな花が開きます。打ち上げ場所から1.5kmくらいまでがキレイに観える範囲内といわれています。逆に近すぎると観る角度がほぼ真上になり、首に負担がかかります。45度の角度から見上げるのがちょうどよいとされています。

●あると便利 熱中症対策グッズ

熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。

① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。

また、浴衣でお出かけされる方も多いと思います。
・浴衣を着る前に冷たいシャワーを浴びる(冷たいタオルで体を拭く)
・浴衣用の肌着やインナーを着る(汗を吸収)
・帯の下にタオルを巻く(汗を吸収し、帯の汗染み防止)
など、対策をとるとよさそうです。

熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士