関東地方では、17日(月曜・海の日)午後は、北部を中心に、大気の状態が不安定になるでしょう。晴れていても、突然、雨雲や雷雲が発達し、局地的に「非常に激しい雨」の降るおそれがあります。今、晴れていても、空模様に急な変化に、十分ご注意ください。

●発雷確率80%以上の所も

17日(月曜・海の日)の関東地方は、広く日差しが照り付けて、気温を押し上げています。

14時までの最高気温は、埼玉県越谷市と鳩山町では37.7℃を観測。東京都心は36.2℃まで気温が上がり、前橋市・宇都宮市・横浜市・千葉市などでも「猛暑日(最高気温35℃以上)」になりました。横浜市や千葉市では、今年初の「猛暑日」です。

この猛烈な暑さにより、今夜にかけては、関東北部を中心に、大気の状態が不安定になるでしょう。

発雷確率を見ますと、栃木県など北部を中心に80%以上の所もあります。また、14時現在、群馬県・栃木県・茨城県・埼玉県・東京都・神奈川県に「雷注意報」の発表されている所があります。

このため、今、晴れていても、油断はできません。

14時現在、すでに栃木県の一部で雨雲が発生していますが、関東北部を中心に雨雲や雷雲が発達して、群馬県など1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」の降る所があるでしょう。「非常に激しい雨」とは、滝のように降る雨で、傘が全く役にたたなくなり、車の運転は危険なレベルです。

3連休最終日の「海の日」で、お出かけの方も大勢いらっしゃると思いますが、「局地的な大雨」となるおそれがありますので、天気の急な変化に注意が必要です。道路の冠水などや、落雷・突風に、十分お気をつけください。

●ゲリラ豪雨の前兆

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。

① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。

② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)のサインの一つです。

③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。

このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の可能性がありますので、ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士