福岡県を流れる筑後川は久留米市片ノ瀬水位観測所で「氾濫危険水位」に達しています。川には絶対に近づかず、安全を確保してください。

10日午後2時現在、記録的な大雨により、福岡県を流れる筑後川は久留米市片ノ瀬水位観測所で「氾濫危険水位」に達しています。当分の間、「氾濫危険水位」付近の水位が続く見込みです。筑後川では堤防決壊等による氾濫のおそれがあり、久留米市、朝倉市、大刀洗町、小郡市、うきは市では浸水するおそれがあります。川には絶対に近づかず、安全を確保してください。
※筑後川は、大分・福岡・佐賀・熊本を流れる九州最大の1級河川です。巨瀬川や小石原川、宝満川など多くの支川があります。

●大雨時に車での避難は危険

大雨の中、避難所へ車を運転して移動する場合でも、油断はできません。注意点は2つあります。
1つめは、雨の降り方が強い時には、いつも以上に慎重な運転をすることです。1時間に20ミリ以上の雨が降ると、ワイパーを速くしても見づらくなります。さらに、1時間に30ミリ以上の雨が降る場合は、高速で走っている時にブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こる恐れがありますので、注意が必要です。
2つめは、避難場所へ向かう道を選ぶことです。降り続いた雨によって川が増水していたり、車道が冠水していたりすることもあります。川からなるべく離れた道を選んでください。車が水に浸かると、ドアが開かなくなって車内に閉じ込められたり、車のエンジンが停止したりする恐れがあります。さらに、水深がもっと深くなったり、流れが速くなったりすると、車ごと流される場合もあります。大雨で冠水した道路は、川との境目が分かりにくいので、無理をしないで、車で避難するのをやめるのも、選択肢の一つです。
今後も最新の情報を確認し、最大級の警戒をしてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士