きょう20日、気象庁はこの先の3か月予報を発表。7月から9月にかけての気温は、西日本、沖縄・奄美で平年より高く、東日本では平年並みか高めとなり「猛暑」に。降水量は西日本と東日本で平年並みか多くなる予想。災害が発生しやすいシーズン。「梅雨末期の大雨」に警戒を。

●西・東日本を中心に「猛暑」 熱中症に厳重警戒を

きょう20日、気象庁はこの先の3か月予報を発表しました。

この先、暖かい空気が流れ込みやすく、7月から9月にかけての気温は、西日本、沖縄・奄美で平年より高く、東日本では平年並みか高い見込みです。特に、8月の気温が平年より高くなる可能性が高まっていて、「猛暑」が予想されます。
翌日や当日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される場合には、「熱中症警戒アラート」が発表されます。情報に注意し、発表された際には、早めに暑さ対策を行ってください。

北日本の気温は平年並みでしょう。ただ、来週は30℃に迫る地点が続出するなど、高温が予想されています。
早めに暑さに備えるようにしてください。

●大雨シーズンに降水量多い予想も 「梅雨末期の大雨」の恐れも

週末から太平洋高気圧が次第に強まり、沖縄や奄美では「梅雨明け」が近づいてきました。

南西諸島付近に停滞していた梅雨前線は、本州付近に停滞しやすくなり、いよいよ西日本から東日本を中心に「梅雨が本格化」するでしょう。
災害が発生しやすいシーズンとなる7月の降水量は、西日本と東日本で平年並みか高くなる予想です。
「梅雨末期の大雨」に警戒が必要でしょう。

この6月は「線状降水帯」が何度か発生し、記録的に降水量が多くなっている所もあります。
これから更に気温が高くなるにつれて、大雨をもたらす湿った空気が一段と流れ込みやすくなるでしょう。大雨が予想される際には、情報に注意し、早めに対策を行って、安全にお過ごしください。

北日本:北海道・東北
東日本:北陸・関東甲信・東海
西日本:近畿・中国・四国・九州

●大雨の備え

大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。

②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。

③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士