大気の状態不安定 都心に雨雲接近 多摩などで積乱雲発達中
東京都内で局地的に雨雲が発達中です。多摩方面で発生している積乱雲が少しずつ東寄りに進んでいて、都心周辺にも一部雨雲がかかり始めています。この後は天気の急変に十分ご注意ください。
●都内で局地的に雨雲発達 一部で雷も
きょう16日も、関東では大気の状態が不安定になっていて、南部では多摩や秩父、丹沢方面で局地的に雨雲が発達しています。場所によっては雷を伴っていて、各地に雷注意報が発表中です。
上の写真は、千葉の松戸市から多摩方面を撮影したものですが、ひときわ黒い雲が見られます。午前11時前には東京23区内でも一部で雨の降り始めています。
●昼過ぎにかけて不安定 局地的に激しい雨や雷雨の恐れ
関東では昼過ぎにかけて大気の不安定な状態が続き、局地的には雨雲が発達する見込みです。
南部で特に雨が強まりやすいのは多摩や秩父、丹沢など内陸や山沿いが中心となる予想で、雷を伴った激しい雨が降る所があるでしょう。都心にも強い雨雲がかかる可能性があります。
また、北部でも所々で積乱雲が発生して、急に強い雨が降りだしたり、落雷や突風が発生する恐れがあります。
各地とも夕方以降、お帰りの時間帯は次第に雨雲が東へ抜けて、大気の不安定な状態が解消に向かいそうです。
●雷雲が近づいたらどうする? とるべき行動
外にいる時、雷雲が近づいているかどうか、誰にでも簡単にわかる方法があります。雷雲が近づくサインは3つ。「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。
雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。
単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマホなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。