中国地方 台風から離れていても大雨に 熱帯由来の暖湿気流れ込む 土砂災害に警戒を
台風2号は中国地方から遠いものの、熱帯由来の暖湿気が明日1日(木)から中国地方に流れ込む見込みです。この影響で2日(金)にかけて断続的に雨が降り、大雨になる恐れがあります。これまで降った雨で地盤が緩んでいる可能性があるため、土砂災害に警戒が必要です。また、河川の増水や低い土地の浸水にも十分注意してください。
●1日(木)から2日(金)台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む
今日31日(水)は、いったん西日本の南岸付近へ離れた梅雨前線は、明日6月1日(木)には再び北上する見込みです。
明日1日(木)は中国地方に台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、朝には西部で雨が降り出すでしょう。午後は広い範囲で断続的に雨が降り、局地的にバケツをひっくり返したような激しい雨が降る見込みです。
また、2日(金)も熱帯由来の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の不安定な状態が続くでしょう。断続的に雨が降り、激しい雷雨になる所がある見込みです。
●5月下旬 降水量は平年を大きく上回る 地盤の緩みに注意を
5月下旬(5月21日~30日)の雨量を見ると、中国地方のほとんどの所で平年を上回る雨量となっており、山陰では平年の4倍になっている所もあります。
これは、主に28日夜から30日朝にかけて降った雨によるものです。中国地方は山陰や中国山地沿いを中心に100ミリ以上の雨が観測され、一番降水量が多かった島根県松江市では146.5ミリ(28日12時~30日9時)となりました。
今日31日(水)の午後は一旦晴れていますが、明日1日(木)から2日(金)は断続的に雨が降り、大雨になる恐れがあります。これまでの雨で地盤が緩んでいる恐れがあり、土砂災害が起こりやすいでしょう。また、低い土地の浸水や河川の増水にも注意が必要です。
●土砂災害の前兆
土砂災害の前兆は、斜面のひび割れや異様な音・においがする、湧水が止まる、濁った水が吹き出す、などです。これらの現象が確認された場合は、早めに安全な場所へ避難してください。
今年も雨のシーズンとなりました。大雨に備えて、自宅周辺に危険な箇所があるかどうか、ハザードマップで再確認しておきましょう。
避難時の持ち出し袋の準備もしておいてください。