北陸 わずか二日前後で5月の1か月分を超える大雨 引き続き土砂災害に十分注意を
北陸地方は5月としては記録的な大雨となり、土砂災害の危険度の高い状態が続いています。このあと、天気はゆっくり回復に向かいますが、引き続き、土砂災害には十分注意して下さい。
●5月の観測史上1位となるなど記録的な大雨 土砂災害には十分注意を
北陸地方では、5月としては記録的な大雨となっています。金沢や富山では5月7日の日降水量が100ミリを超え、ともに5月の観測史上1位となりました。また、降り始めからの総降水量も多く、石川県珠洲市や輪島市をはじめ、石川県・富山県・新潟県の複数の観測地点では、わずか二日前後で5月の1か月分の降水量を上回り、5月の観測史上1位となるなど記録的な大雨となっています。
北陸地方は、これまでの雨で、地盤が緩み、土砂災害リスクの高まっている所があります。各気象台や自治体から発表される情報に十分注意して下さい。土砂災害は、雨が弱まったり、止んだりした後でも、発生する場合があります。土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音やにおい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどがあげられます。このような前兆を見つけた時には、絶対に、斜面に近づかないでください。
観測史上1位の大雨が観測されたということは、「いままで問題がなかったから今回も大丈夫」は通用しない可能性もあります。五感を研ぎ澄まし、土砂災害の前兆現象と思われるものがあるときや、いつもと何かが違うという「気づき」「不安」を感じたときは、避難指示などがなくても早めに身の安全を守る行動をして下さい。