西日本の広範囲に黄砂飛来 きょう12日は黄砂まじりの雨 13日にかけて黄砂に注意
きょう12日正午までに、九州北部と中国地方の広範囲で黄砂を観測。気象衛星ひまわりの画像からも、黄砂で上空は黄色く色づいた様子が確認できます。寒冷前線の雨雲が通過中で、黄砂まじりの雨にも注意。あすにかけて九州から北海道では黄砂による視程悪化など注意を。
●九州北部と中国地方の広範囲で黄砂を観測
きょう12日は、九州北部と中国地方では、広い範囲で黄砂を観測しており、所により視程が10キロメートル未満となっています。
きょう12日午前中に黄砂を観測された視程は、松江市で5キロメートル、福岡市で8キロメートル、佐賀市で9キロメートル、広島市12キロメートルなどとなっています。
気象衛星ひまわりの画像からも、黄砂の影響で上空は黄色く色づいた様子が確認できます。
日本国内で黄砂が観測されるのは、3月24日の新潟以来で、今年2回目です。
●あす13日にかけて九州~北海道で黄砂に注意
今夜には、関東など太平洋側にも黄砂が飛来する予想です。
東京で黄砂が観測されれば、2021年以来、2年ぶりのことです。2021年は東京で10年ぶりに黄砂を観測しました(3月30日、31日、5月8日)。
4月に東京で黄砂が観測されれば、2007年以来、16年ぶりとなります。
あす13日にかけて、九州から北海道では黄砂による見通しの悪化などに注意をしてください。
黄砂の影響は、量が少ないと、遠くの景色がぼんやりかすむ程度です。ただ、黄砂の量が増えるにつれて、車や洗濯物などが汚れてしまったり、小型航空機の運航に影響がでたりすることもあります。黄砂が予想される場合は、注意が必要です。
●強風で黄砂舞う 前線通過で黄砂まじりの雨
きょう12日は、日本付近を寒冷前線が南下中です。
各地で風が強まっているため、黄砂が広い範囲に広がるでしょう。羽田空港では、最大瞬間風速20.6メートルを観測しました。
また、雨雲が通過中で、降れば黄砂まじりの雨になりそうです。
洗濯物は外干しを避けるようにしましょう。また、車などが汚れるおそれがあります。
●車などの汚れに注意
黄砂や花粉は人間の体だけでなく車にも大敵となります。
車の車体に傷がつくだけでなく、放置しておくと大きなダメージを与える原因になることもあるためです。
黄砂や花粉で車が汚れてしまった場合は、絶対にやってはいけないのがタオルで拭くことです。車体を直接傷つけて、細かな擦り傷がボディに残ってしまうこともあります。
また、黄砂や花粉が付着した状態で市販のコーティング剤を使用するのもやめましょう。擦り込むことになってしまうため、かえって車へのダメージが大きくなります。
車を傷をつけずに花粉や黄砂を落とすには、高圧洗浄での洗車(水洗い)がベストです。高圧洗浄によりしつこくこびりついた黄砂や花粉が綺麗に洗い流されるので、シャンプー洗車する前に、必ず車体全体を高圧洗浄で水洗いしてください。