この先1週間も、花粉は九州~東北にかけて、「非常に多い」日が続く予想。18日(土)は広く雨で、少しホッと出来ますが、19日(日)は雨上がりで花粉の飛ぶ量が増えそうです。西日本ではヒノキも飛散開始となっています。各地のピークいつまで?

●連日「非常に多い」 土曜の雨の後 再び大量飛散に注意

この先1週間も、花粉は九州~東北の広い範囲で「非常に多い」予想です。18日(土)は西から雨の範囲が広がるため、少しホッと出来ますが、19日(日)は雨上がりで再び「非常に多い」予想です。

九州から東北の広範囲でスギ花粉のピークを迎えています(※)。東京では2月28日からの3日連続で500個/㎠以上のスギ花粉を観測し、飛散のピークに入っています。また、東北でも大量飛散が確認されており、8日には福島、仙台で約800個~1000個/㎠を記録しました。この先も最高気温が平年より高い日が続く見込みで、花粉症の方にとってはつらい日々が続くでしょう。なお、九州ではスギ花粉のピークが終盤に差し掛かっているとみられています。

※スギ花粉のピーク定義:50個以上/㎠が2日連続した初日がピーク開始日

●東京の累積飛散量 すでに21年、22年の総飛散量を超える

今シーズンの東京・大手町の飛散量の様子を過去2年と比較したところ、今シーズンの飛散開始日は、2022年に比べると2週間早くなりました。2022年は飛散開始が遅かったものの、その後ピークまでの立ち上がりが早かったのが特徴です。一方で、今シーズンは2月末から3月初めにかけて、急激な大量飛散となったことで、3月9日時点で2021年、2022年のスギの総飛散量を超えています。

●ピークいつまで?

西日本のエリアでは、まもなくスギ花粉のピークは終了見込みですが、今年は飛散量が多いため、ピークが過ぎても油断はできません。ヒノキ花粉も九州・中国・四国の一部ではすでに飛散開始しており、3月下旬から4月中旬にかけて各地でピークが続くでしょう。東日本では3月いっぱいはスギ花粉のピークが継続する一方、東京では例年より早い3月下旬からヒノキ花粉のピークが始まる見込みです。3月下旬はスギ花粉とヒノキ花粉のどちらにも注意が必要です。

●花粉がとびやすい条件

花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。

①「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。

②「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。

③「雨の翌日や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。

花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士