北海道 明日21日にかけて引き続き雪の強まりに注意
北海道の南を通過した低気圧により、今日(20日)午後2時までの24時間に降った雪の量は、道内の広い範囲で20センチ前後となりました。これから明日(21日)にかけては日本海側の南部が雪の中心となり、石狩湾周辺でも雪の強まる時間があるでしょう。いったん小康状態となっていても、再び雪が強まる恐れがあるため、引き続き交通障害に注意して下さい。
●広く雪が強まり、十勝地方の大樹では30センチ超の大雪に
昨夜(19日)から今日午前中にかけて北海道の南を発達しながら通過した低気圧により、道内は広く雪が強まりました。今日午後2時までに降った雪の量は、全般に20センチ前後となり、最も多かった十勝地方の大樹では31センチとなりました。大樹では深夜0時から午前5時までの5時間で一気に24センチの雪が降るなど、強い雪が続きました。低気圧に近い太平洋側を中心に風も強く、日高地方のえりも岬では朝に最大瞬間風速26.9メートルの風を観測しました。
●札幌も油断は禁物
低気圧が離れ、雪の弱まっている所もありますが、上空には強い寒気が流れ込むため、日本海では雪雲が発生しやすくなります。この雪雲は北寄りの風によって積丹半島から石狩湾周辺、渡島半島付近を中心に流れ込むでしょう。
今夜から明日朝にかけては内陸を中心に冷え込みが強まり、内陸から海に向かって風が吹き出します。そのため、いったん石狩湾周辺では雪雲が入りにくくなりますが、明日日中に冷え込みが緩むと、再び雪雲が入る見込みです。
冷え込みの強さや風の収束などで入ってくる場所が大きく変化するため、札幌周辺でさらに30センチ前後の大雪となる恐れもあります。明日にかけて交通障害に注意して下さい。