あす12月1日(木)は、夜空に赤く輝く火星が約2年2か月ぶりに地球と接近します。あす1日未明からと夕方からが最も近い火星を見るチャンス。太平洋側を中心に晴れる所が多くなりますが、今夜から急に冬の寒さになりますので、観測はしっかり寒さ対策を。

●火星と地球が最接近

夜空を見上げると、火星が赤く光り輝き、星空の中でひときわ目立っています。火星は、地球の一つ外側を公転している惑星で、今の時期は、火星を一晩中見ることができます。

その火星と地球があす12月1日(木)に最接近します。最接近の時間は、あす午前11時頃で昼間であり、日本から見ることはできません。
あす12月1日(木)未明から明け方と、夕方から夜にかけてが、最も近い火星を観察できるチャンスとなるでしょう。

火星と地球は約2年2か月ごとに接近しますが、火星の軌道が楕円であるため、地球との最接近時の距離は、約6000万kmから約1億kmまで大きく変化します。
なお、今回の火星と地球の接近距離は約8100万kmで、中程度の接近です。でも、今回よりも接近するのは、2033年までありませんので、ぜひ、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

●星空指数 太平洋側で観測チャンス大

星空指数は、月明かりを考慮して、午後9時から翌日午前3時までの天気をもとに算出しています。

きょう30日(水)夜からあす12月1日(木)未明は、関東から九州にかけて、太平洋側を中心に広い範囲で晴れるでしょう。
日本海側は流れ込む寒気の影響で、雲が広がりやすくなりそうです。特に北日本では今シーズン初めて雪の降る所もあり、吹雪になる所もあるでしょう。
晴れる太平洋側も、今夜は一気に冬の空気に入れ替わって寒くなります。

また、あすの夜は太平洋側でも寒気の影響を受けて、雲がかかりやすくなり、一段と寒くなりそうです。冬物の暖かいコートを着るなど、天体観測は、寒さ対策を万全にした方が良さそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士