近畿地方では、きのう11月13日に木枯らし1号が吹いたと発表があり、けさの大阪市内は北寄りの風が少し冷たく感じられました。今週は、北部や内陸部を中心に冷える日がありそうです。

●今週は晴れる日が多い 朝晩は放射冷却現象の影響で冷える日も

今週の近畿地方は、19日(土)まで晴れる所が多いでしょう。ただ、16日(水)は北部で雨の降る所が多くなる見込みです。また、次の日曜日は広い範囲で雨が降るでしょう。
気温は、この時季らしく朝晩は冷える日があり、特に17日(木)から19日(土)にかけては、都市部でも5度近くまで下がる所もある見込みです。

●放射冷却現象とは

この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。

「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。

例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。

放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士