今夜 「皆既月食」観察チャンス 午後6時9分欠け始め 午後7時16分から皆既食に
きょう8日夜、「皆既月食」が起こります。月の欠け始めは午後6時9分で、午後7時16分から皆既食が86分間続きます。晴れる所が多く、観察によいでしょう。月食の最中に「天王星食」も起こります。
●今夜(8日)「皆既月食」 皆既食は午後7時16分から86分間 赤黒い月に
きょう8日夜、「皆既月食」が起こります。
月は午後6時9分から欠け始め、午後7時16分に皆既食になります。
皆既になった月は、「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる、赤黒い月にみえます。これは、大気による光の屈折で、朝焼けや夕焼けが赤いのと同じ理由です。
皆既食は86分間続き、午後8時42分に終わります。その後、月は徐々に地球の影から抜けて、午後9時49分に部分食が終わります。
●月食の最中に「天王星食」も
月食の最中に、小笠原諸島を除く日本のほとんどの場所で、月が天王星を隠す「天王星食」も起こります。
天王星は約6等級で、薄い青色に見えます。非常に条件のよい空でも肉眼で見える限界の明るさですので、双眼鏡や望遠鏡を使って探すとよいでしょう。
「皆既月食」と「天王星食」がそろうのは、前回は柴田勝家が加賀一向一揆を制圧した年以来(関ヶ原よりも前)、次は2300年台と、非常に珍しいことだそうです。
参照:国立天文台ホームページ
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/11-topics02.html
https://www.nao.ac.jp/contents/astro/sky/2022/11/luna-eclipse-factsheet.pdf
●各地で観察チャンス
きょう8日夜は、本州付近は高気圧に覆われて、晴れる所が多い見込みです。北海道や東北の日本海側、北陸では雲が広がりやすいですが、雲には隙間がありそうです。各地で天体観察によいでしょう。
日中は薄着で過ごせる地域でも、夜にはこの時期らしく冷えてきますので、暖かくしてお楽しみください。