台風が去った中国地方には日本海から冷たい空気が流れ込んでいます。中国山地を挟み山陰と山陽で天気は異なり、山陰では曇りや雨、山陽は晴れて強い日差しが照り付けています。きょう20日夕方にかけて山陰では高波に警戒し、山陰、山陽ともに台風による大雨で地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害に注意してください。

●きょう20日 日本海から冷たい空気が流れ込む

台風は去ったものの、中国地方には日本海から冷たい空気が流れ込んでいる影響で山陰は雲が広がり、鳥取県で雨の降っている所があります。一方、山陽は大体晴れています。
午後も山陽は晴れる所が多く、からっとした暑さになるでしょう。
山陰は雲が広がりやすく、鳥取県で雨の降る所がある見込みです。また、北寄りの風がやや強く、夕方にかけてうねりを伴った高波に警戒してください。

●西部を中心に24時間降水量が観測史上1位を更新

台風14号による暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、中国地方は西部を中心に大雨となりました。

降り始め(18日13時)から20日9時の雨量は西部を中心に200ミリを超え、山口県の羅漢山では420.5ミリ、広島県の内黒山で386.0ミリとなりました。
【24時間降水量の最大値が観測史上1位を更新した所】
島根県
吉賀町 262.0ミリ
匹見 248.0ミリ

広島県
内黒山 360.0ミリ
廿日市津田 369.0ミリ
佐伯湯来 287.5ミリ

山口県
鹿野 305.0ミリ

●地盤の緩み 土砂災害に注意を

中国地方は雨がやんだところが多いですが、大雨によりまだ地盤の緩んでいる所があります。
引き続き土砂災害などに注意が必要です。

●明後日22日(木)にかけて 朝はヒンヤリ

あす21日(水)の午前中は山陰東部で雲が広がりやすいですが、午後から22日(木)の日中いっぱいは中国地方全般に晴れる見込みです。
ただ、気温変化に注意が必要です。
あす21日(水)の日中は冷たい空気が流れ込む影響で、山陰や山陽北部を中心に最高気温は20度を少し超える程度の所があり、涼しく感じられるでしょう。
また、朝の最低気温は内陸部を中心10度くらいとなる所もあり、ヒンヤリと感じられそうです。
明後日22日(木)、日中の最高気温は30度近くになる所が多いでしょう。ただ、朝の最低気温は内陸部で10度を少し超える程度となり、朝と昼間の気温差が20度くらいになる所もありそうです。気温差で体調を崩さないよう、お気をつけください。
23日(金)からは湿った空気の影響を受け、雲が広がりやすくなるでしょう。徐々に湿度も高くなり、蒸し暑くなる見込みです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士