台風11号 北陸には6日午後に最接近 フェーン現象、強風、高波に注意・警戒
大型で強い台風11号は、東シナ海から対馬海峡付近を経て日本海へ進み、6日(火)午後には北陸地方に最も近づくでしょう。北陸地方では南寄りの強風と高波、フェーン現象による高温と乾燥に注意・警戒が必要です。記録的な高温となる所もありそうで、農作物の管理や熱中症に十分に注意して下さい。
●きょう5日(月)は既にフェーン現象の影響 9月なのに猛暑日の所も
大型で強い台風11号は、東シナ海を北上しています。北陸地方では南寄りの風が山を吹き降りるフェーン現象が発生し、各地で気温が上がりました。きょう5日(月)16時までの最高気温は、石川県の小松で36.2度と、全国1位の暑さとなりました。また、富山でも35.4度となるなど、9月なのに猛暑日となった所がありました。
●台風11号は6日(火)には日本海へ 北陸は南寄りの強風や高波に注意・警戒を
台風11号は、このあと、東シナ海を北東へ進み、5日夜から6日朝にかけて対馬海峡付近を通過した後、スピードを上げて日本海へ進むでしょう。上空の強い風(偏西風)に乗り、急加速することや、勢力を維持した状態で日本海を進むことから、北陸地方は南寄りの強風に注意・警戒が必要です。
6日(火)に予想される最大風速は、福井県の陸上で18メートル、富山県でも陸上で15メートルが予想されます。北陸地方は川が南北に流れている場所が多く、川沿いの地域など風の通り道となる場所では特に風が強まるおそれがあります。橋梁部では横風となるため、ハンドルを取られやすくなります。交通機関のダイヤが乱れる可能性もあるため、6日(火)の通勤は時間に余裕を持ってお出かけください。また、農作物の落果、倒伏、ビニールハウスの倒壊等にも注意・警戒が必要です。フェーン現象による乾燥も加わるため、火の取り扱いにも十分な注意が必要です。
高波にも注意・警戒が必要です。台風が最も近づく6日午後~7日にかけて、次第に南西や西寄りの風に変わるため、沖合のうねりが入ってくるでしょう。6日は石川県や福井県で、7日は新潟県でも4メートルを超えるしけとなるため、警戒が必要です
●6日はフェーン現象で記録的な高温の所も 熱中症や農作物の管理に十分注意
6日(火)は南寄りの風が強まり、北陸地方はフェーン現象で気温が上がるでしょう。6日(火)の予想最高気温は、富山・金沢で37度など、広い範囲で猛暑日となり、場所によっては40度近くまで上がるなど、9月としては記録的な猛暑となる所がありそうです。
北陸地方では実りの秋を迎えていますが、農作物の管理には十分な注意が必要です。一方、日中は危険な暑さとなり、熱中症に対して十分な注意が必要です。日中の屋外での作業はなるべく控え、朝の比較的涼しい時間までに対策を行うようにしましょう。