きょう2日、西日本から東日本に前線が停滞しており、前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んでいます。九州から関東でも所々で雨雲が発達し、非常に激しい雨や激しい雨を観測した所もあります。

●前線停滞 広く雨雲 非常に激しい雨も

きょう2日、前線が東日本、西日本にのびています。前線に向かって台風11号周辺の暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、広く大気の不安定な状態となっています。

九州から関東にかけて雨雲がかかり、一部で発達しています。1時間雨量は、高知県宿毛市で53.0ミリ(4時11分まで)と非常に激しい雨を観測しました。また、徳島県美波町で44.5ミリ(2時50分まで)、静岡県三島市で41.0ミリ(9時8分まで)、千葉県銚子市で37.5ミリ(8時3分まで)、岐阜市で36.5ミリ(2時59分まで)など所々で激しい雨を観測しました。

今夜にかけても九州から関東にかけて、所々で雨や雷雨になり、太平洋側を中心にバケツをひっくり返したような激しい雨の降ることがあるでしょう。東海では局地的に滝のような非常に激しい雨が降りそうです。

●あす3日も前線停滞 所々で雨雲や雷雲が発達

あす3日にかけても本州付近に前線が停滞し、広く大気の不安定な状況が続くでしょう。九州から東北にかけては雲が広がりやすく、所々で雨雲や雷雲が発達しそうです。局地的には雷を伴って、非常に激しい雨が降るでしょう。

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風、落雷、降ひょうに注意が必要です。

●街中で局地的な大雨が発生 避難のポイントは

局地的な大雨が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。

①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士