道内では明日(31日)にかけて、雨の量の多くなる所があるでしょう。雨の中心は道南方面で、100ミリを超える大雨となることもありそうです。道南方面では今月すでに記録的な大雨となっていますが、さらに雨の量が増え、観測史上1位の雨量を更新する所もある見込みです。

●明日にかけて大雨 中心はまたも道南方面

北海道付近は明日(31日)にかけて、前線上に発生した低気圧が、日本海から近づく見込みです。今日(30日)は、道南方面などでは雨の降っている所もありますが、まだ降り方は弱く経過しています。この雨が明日にかけて、全道に範囲を広げながら強まっていく予想となっています。
明日は次第に雨が強まり、局地的には道南方面で1時間に30ミリと傘を差していても濡れるくらいの激しい雨の降る恐れがあります。雨のピークは明日の午後となる所が多く、正午からの24時間で降る雨の量は、道南方面の多い所で100ミリから150ミリとなる見込みです。

なお、道南方面以外の地域でも、札幌を含めた道央や、帯広方面などの道東を中心に雨脚の強まる所が多くなりそうです。

●函館では41年ぶりの記録更新か

今月は北海道の南に前線が停滞して道南方面を中心に雨の降る日が多く、平年の2~3倍の雨量となっている所も多くなっています。
今月に入ってから今日正午までの雨量が道内で最も多くなったのは渡島地方の福島町千軒で、584.5ミリに達しています。これは、8月としては1978年の統計開始以来5番目に多い雨の量で、8月に月降水量が500ミリを超えるのは1997年以来25年ぶりのこととなります。
また、渡島地方の函館では、今月に入ってから今日正午までの雨量が412.5ミリとなっており、あと20ミリくらいの雨が降れば、8月の月降水量の最も多い記録(430.5ミリ)を41年ぶりに更新することになるかもしれません。

●回復はいつ?

9月1日木曜日も、道東を中心に雨が降るでしょう。降り方が強まることもありますが、明け方には広く雨はやみ、道東の雨も昼頃にはやんでくる見込みです。道央や道南方面などでは多少晴れ間の戻る所もあるでしょう。
なお、雨がやんだり天気が回復しても、すぐに土砂災害の可能性が低くなったり、川の水位が下がるわけではありません。引き続き雨の多くなった地域では、傾斜地や川のそばなどに近づかないようにしてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士