北海道 観測史上1位の大雨の所も 土砂災害・低い土地の浸水・川の増水や氾濫に警戒
雨雲レーダーを見ますと、8日月曜17時30現在、北海道は、日本海側を中心に大雨となっています。遠別町では1時間降水量60.5ミリと、観測史上1位の値を更新しました。日本海側北部とオホーツク海側北部では、8日月曜夜遅くまで、土砂災害・低い土地の浸水・河川の増水や氾濫に、警戒してください。
●北海道の日本海側 観測史上1位の大雨の所も
8日月曜は、北海道には西から前線が近づきました。そのため、日本海側から次第に雨が降り、雨脚の強まった所もありました。
北海道遠別町では、1時間降水量が60.5ミリ(13時58分まで)と、「非常に激しい雨」が降り、観測史上1位の値を更新しました。また、16時30分までの6時間降水量が151.5ミリと、平年8月ひと月分(142.5ミリ)を超える雨が、たった6時間で降りました。
17時30分現在、雨雲レーダーを見ますと、日本海側を中心に、局地的に雨雲が発達しています。また、これまでの大雨により、北海道留萌地方や宗谷地方では、「土砂災害警戒情報」の発表されている所があります。
●予想降水量は?
北海道地方では、9日火曜明け方にかけて、断続的に「激しい雨」が降り、日本海側北部では「非常に激しい雨」の降る所があり、大雨となるでしょう。
8日月曜から9日火曜にかけて予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
日本海側北部 50ミリ
日本海側南部 40ミリ
太平洋側西部 40ミリ
その他の地域 30ミリ
8日月曜18時から9日火曜18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
日本海側北部 150ミリ
日本海側南部 120ミリ
太平洋側西部 120ミリ
その他の地域 80ミリ
となっています。
北海道の日本海側では、これまでの大雨により、すでに地盤が緩んでいるおそれがあります。日本海側北部とオホーツク海側北部では、8日月曜夜遅くまで、土砂災害・低い土地の浸水・河川の増水や氾濫に警戒してください。
その他の地域も、9日火曜にかけて、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に、十分な注意が必要です。
北海道では、夜の暗い時間に、まだ雨が強まる所があるでしょう。また、雨雲の動きや、発達の程度によっては、警報級の大雨の地域や期間が拡大する可能性もあります。最新の気象情報を、こまめに確認してください。
●最新の情報 どこを見たら 何がわかる?
最新の「気象情報」を入手するには、テレビやラジオなどの方法もありますが、インターネットで確認する場合、おすすめのチェックポイントが3つあります。
①雨雲レーダーをチェックしましょう。「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
②雷レーダーをチェックしましょう。雨雲レーダーと同じように使えます。また、雷が予想されている所では、落雷だけでなく、竜巻などの突風の可能性も高まっていて、ひょうにも注意が必要です。
③注意報・警報をチェックしましょう。発表されている注意報・警報の種類によって、どんな現象に注意・警戒しなければならないか、わかります。注意警戒事項には、いつまで注意・警戒すべきか、ということも書いてあります。