9日午前9時、気象庁はフィリピンの東の熱帯低気圧に関して進路予想を発表しました。今後台風に発達する可能性があります。きのう8日に発生した台風1号に続き、早くも次の台風が発生する見込みです。今後の動きについてまとめました。

●4月に台風が2個発生なら8年ぶり

9日午前9時、気象庁はフィリピンの東の熱帯低気圧に関して進路予想を発表しました。今後台風に発達する可能性があります。4月に台風が2個発生すると、2014年以来8年ぶりのことになります。
熱帯低気圧は午前9時現在、フィリピンの東でほとんど停滞しています。中心気圧は1004hPa、中心付近の最大風速は15メートルです。今後、5日先までの予報円をみても、ほとんど動きはないため、すぐに日本に影響を与えることはなさそうです。

●台風の大雨 備えを万全に

台風は離れていても、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込むことがあり、大雨による土砂災害が発生する恐れがあります。土砂災害から身を守るには、次の2つの情報をチェックするのが、おススメです。
1つめは、住んでいる場所(今いる場所)が、土砂災害が発生しやすいかどうか、確認することです。都道府県や国土交通省のホームページを見て、「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険個所」となっていれば、土砂災害の恐れがあります。ただ、土砂災害警戒区域でなくても、近くに「がけ」がある所は、注意が必要です。
2つめは、雨の情報を確認することです。パソコンやスマホで、雨雲レーダーを見ると、雨雲の様子を確認できますし、気象庁のホームページなどでは、「どれくらい雨が降ったか」という情報だけでなく、「土砂災害警戒情報」が発表されている所もわかります。土砂災害警戒情報が発表されたら、自治体からの避難指示の発令に特に注意しながら、安全な所へ避難してください。
来週の後半は台風1号や前線の影響で、太平洋側では雨量が多くなる可能性があります。熱帯低気圧の動きとともに、最新の情報をしっかり確認してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士