1日にかけて強烈寒波 北陸は24時間予想降雪量90センチ 太平洋側でも大雪の所も
元日にかけては、強烈な「年越し寒波」がやってくるため、日本海側を中心に、警報級の大雪のおそれがあります。東海地方など、太平洋側の平地でも積雪となる所がありますので、大雪による交通機関の乱れなどに、十分お気をつけください。
●「年越し寒波」が襲来
2021年も残り少なくなりましたが、2022年への年越しは、大雪に警戒が必要です。
日本付近には、強烈寒波が近づいてきていて、元日にかけて、上空には次々と強い寒気が流れ込むでしょう。
上空約1500メートルの「寒気の予想」を見ますと、降るものがあれば「平地で雪の目安」とされる氷点下6℃の寒気が、本州だけでなく、四国もほとんど覆う予想です。また、「大雪の目安」とされる氷点下12℃の寒気は、関東北部の内陸部、長野県、北陸付近まで南下するでしょう。
特に、今回は、輪島や札幌、稚内などでは、26日頃から流れ込んできた「年末寒波」よりも強い寒気が予想されています。雪国でも、大雪の警戒レベルがアップしそうです。
●予想降雪量は?
このため、31日大晦日~1日元日は、日本海側を中心に大雪が予想されています。また、寒気が強いため、東海など太平洋側の平地でも、積雪となる所があるでしょう。
31日大晦日18時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、
北陸(新潟県山沿い) 90センチ
関東甲信(長野県) 70センチ
東海(岐阜県山地)・近畿(北部山地)・中国(山陰山地) 60センチ
東北(日本海側山沿い) 50センチ
四国(山地) 15センチとなっています。
雪は、さらに降り続き、1日元日18時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多い所で、
北陸(新潟県山沿い) 50~70センチ
関東甲信(群馬県北部山地)・東北(日本海側山沿い) 40~60センチ
近畿(北部山地・中部山地) 30~50センチ
東海(岐阜県山地)・中国(山陰山地) 20~40センチの見込みです。
●警戒ポイントは?
警戒ポイントは3つ。
1つめは、「日本海側を中心に、積雪が急に増えること」です。日本海側では、すでに所々で積雪が1メートル以上となっているうえに、積雪がいっきに増加して、車が立ち往生してしまうおそれもあります。万が一に備えて、懐中電灯や軍手、毛布などを、車の中に用意しておくと安心です。雪崩や電線、樹木への着雪にも、十分お気をつけください。
2つめは、雪に慣れていない東海地方など太平洋側でも、積雪となる所がありますので、「積雪や路面の凍結による交通へ影響に、警戒が必要ということ」です。車の運転は、いつも以上に慎重にするのはもちろん、積雪が予想される所で車を運転される方は、早めに冬用タイヤに変えたり、チェーンをつけたり、冬装備を万全にしましょう。電車でお出かけされる際も、最新の交通情報を確認してください。
3つめは、「東北や北陸では、雪だけでなく風も強まるということ」です。海は大しけで、海上では雪を伴う暴風となる所もあるしょう。31日に予想される最大瞬間風速は、東北で30メートル、31日から1日にかけて予想される波の高さは、東北や北陸で6メートルとなっています。雪を伴った暴風や高波にも、警戒してください。