31日(金)大晦日から極寒 万全のヒートショック対策を 注意すべきポイントは?
あさって31日(金)の大晦日から、全国的に再び厳しい寒さになりそう。家の中でも、浴室や玄関、トイレなど、震えるほど寒くなる場所があるため、ヒートショックに注意が必要です。
●あさって大晦日から厳しい寒さが続く
あさって31日(金)以降、日本付近には再び強い寒気が流れ込むため、全国的に厳しい寒さが続く見込みです。
札幌は真冬日(日最高気温が0℃未満の日)が続く予想で、東京都心も最高気温が10℃に届かない日が多いでしょう。
年末年始で出かける予定がある方は、厚手のコートにマフラーなど、万全の防寒対策が必要です。また、家の中で過ごす場合でも、足元から冷えるため、ひざ掛けをするなど、暖かくしてお過ごしください。
●ヒートショック対策 主なポイントは?
寒さが厳しくなると注意したいのが、「ヒートショック」です。
ヒートショックとは、「暖かい部屋から寒い部屋への移動など、温度の急な変化が体に与える影響」のことで、ヒートショックによって血圧が大きく変動することで心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞などにつながるリスクが高まります。
一般的に、家の中で、特に、脱衣室や浴室、トイレは、ヒートショックが起こりやすい場所といわれています。入浴時のヒートショックを防ぐための主なポイントは次の4つです。
① 脱衣室や浴室は、入浴する前に暖めておきましょう。脱衣室は衣服を脱いでも寒いと感じないくらいに暖めておくと安心です。浴室に暖房設備がない場合は、シャワーを使って浴槽に給湯したり、浴槽のお湯が沸いたらよくかき混ぜた後、蓋を取って湯気を充満させたりするのも、効果的です。
② 入浴の際は、お湯の温度は41度以下、お湯に浸かる時間は10分以内を心がけましょう。入浴する時間帯は、夜遅い時間帯だと冷え込んできますので、早めの時間帯を心がけてください。
③ 浴槽で体を暖めた後は、できるだけゆっくり立ち上がるようにしましょう。手すりがあれば活用し、手すりがない場合でも、浴槽のへりにしっかり手をかけて、立ち上がってください。
④ 食後すぐの入浴や、飲酒後の入浴は、避けましょう。食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することもありますし、飲酒によっても一時的に血圧が下がります。体調の悪い時も、入浴は避けてください。
●ちょっとした部屋の移動でも油断は禁物
対策が必要なのは、入浴時だけではありません。
例えば、夜に、パジャマのままでトイレに行くと、布団の中の暖かさと、廊下やトイレの寒さとの温度差でヒートショックを引き起こす危険があります。布団を出るときは、カーディガンなどを羽織ったり、スリッパを履くなど足元を暖かくしたりすると良いでしょう。
また、トイレの便座を暖める機能を活用したり、床にマットを敷いたりすることでも、体温の低下を防ぐことができます。
年末年始は全国的に厳しい寒さとなる見込みです。暖房器具をうまく活用して、部屋と部屋の移動時の温度変化を小さくすることを心がけ、ヒートショック対策をなさってください。