きょう(23日)、広島地方気象台は中国地方の1か月予報を発表しました。
それによると、クリスマスからの数日間は中国地方の上空に今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、山陰と山陽北部を中心に大雪のおそれがあります。風も強まって、荒れた天気になる日もあるでしょう。新年になっても、寒気の流れ込みやすい状態が続く見込みです。

●1週目(12月25日~12月31日) 山陰と山陽北部を中心に警報級の大雪のおそれ

25日から27日にかけては強い冬型の気圧配置が続き、26日は西日本の上空1500m付近に大雪の一つの目安となる氷点下12℃以下の非常に強い寒気が流れ込む見込みです。
島根半島の沖合では、北風と北西の風がぶつかり合い、雪雲が発達しやすくなるでしょう。しかも、日本海の海水温は平年より1℃から2℃ほど高く、上空との気温差が一段と大きくなり、雪雲がさらに発達するおそれがあります。雪起こしの雷が発生し、短時間に強い雪の降る可能性もあります。
26日から27日にかけて、山間部では最高気温が0℃に届かず、日中でも凍てつくような寒さになるでしょう。警報級の大雪になるおそれがあるため、雪道での立ち往生などには十分にご注意ください。

●2週目(1月1日~1月7日) 新春寒波となるおそれも

今シーズン一番の寒気は西日本から遠ざかりますが、正月三が日は寒さが続くでしょう。その後は、いったん寒気の流れ込みが弱まる日もありますが、冬型の気圧配置は現れやすい見込みです。山陰と山陽北部は雲が多く、雪や雨の降る日が多いでしょう。山陽南部では晴れ間の広がる日が多いものの、寒さが厳しい見込みです。冬型の気圧配置が強まれば、新春寒波になるおそれもあります。
インフルエンザの流行する時期になるため、健康の管理には十分にご注意ください。

●3~4週目(1月8日~1月21日) 寒の内らしい寒さの日が多い

冬型の気圧配置が現れやすく、強い寒気の流れ込むこともある見込みです。シベリアからの寒気は、西寄りの風と共に西日本の上空に流れ込むため、山陰と山陽北部だけではなく、東シナ海で発生した雪雲は山陽南部にも流れ込む日があるでしょう。寒の内らしく、平年に比べて寒い日が多くなる見込みです。
山陽南部は空気の乾燥に、山陰と山陽北部は山沿いを中心に路面の凍結に注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士