目がクッキリの台風20号 小笠原諸島はあす29日にかけ大荒れに警戒を
台風20号は強い勢力で小笠原諸島に接近中。あす29日にかけて小笠原諸島では大雨や暴風、高波に警戒してください。
●台風20号最新情報
強い勢力に発達した台風20号。気象衛星から雲の様子を確認すると日本の南に渦を巻いた雲の塊があり、中心付近には発達していることを示す台風の目がクッキリと見えています。台風20号は、28日午前9時現在、父島の南南西約440キロを北上しています。中心気圧は965hPa。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から北西側165キロ以内と南東側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。台風20号は今後、小笠原近海を北上し、今夜(28日)には強い勢力を維持した状態で小笠原諸島に最も接近する見込みです。その後は、進路を東寄りに変えて、日本の東の海上を北東に進み、本州から離れるとみられます。
●小笠原諸島では暴風・波浪・大雨に警戒を
台風の接近や通過に伴い、小笠原諸島ではきょうは一部の住家が倒壊するほどの猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなる見込みです。
予想される最大瞬間風速は55メートル、波の高さは10メートルです。さらにあす29日には最大瞬間風速が50メートル、波の高さは8メートルの大しけが予想されます。風が強まる前に頑丈な建物の中に避難し、室内でも窓から離れるなど暴風に厳重な警戒をしてください。
また、台風本体の発達した雨雲がかかり、あす29日未明にかけて非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる恐れがあります。あす29日6時までに予想される24時間雨量は180ミリです。大雨による沿岸道路の冠水やがけ崩れなどにも警戒してください。