きょう14日(土)は、福岡県、佐賀県、長崎県には「大雨特別警報」が発表され、佐賀県内を流れる六角川で氾濫発生。今後も同じような場所で非常に激しい雨が降り、さらに災害エリアが広がる恐れも。命を守る行動をお願いします。

●総雨量1000ミリ超え

きょう14日(土)も九州を中心に発達した雨雲がかかり続け、佐賀県、長崎県、福岡県には「大雨特別警報」が発表されています。同じうような場所で非常に激しい雨が降り続く線状降水帯が度々発生、佐賀県内を流れる六角川で氾濫が発生しました。
きょう14日(土)午前9時までの72時間降水量は、佐賀県嬉野市では883.0ミリ、長崎県雲仙岳では848.5ミリと、800ミリを超え、平年の8月ひと月分の約3倍の雨量となっています。今週前半は台風9号の影響ですでに大雨になっていて、長崎県雲仙岳では、8月1日からの雨量がすでに1000ミリを超えています。嬉野市はけさ9時までの24時間に501.5ミリ雨が降り1977年の観測開始以来、1位の降水量となり、11日の降り始めから900ミリに迫り年間雨量の4割に達しています。また、14日9時までの72時間雨量は、佐賀県姫野市や鳥栖市、佐賀市、長崎県雲仙市や長浦岳、福岡県大牟田市や久留米市、柳川市などで700ミリ~800ミリと観測史上1位の値を更新する記録的な雨となっています。
今後も強弱を繰り返しながら、来週中頃にかけて大雨が続く見込みです。記録的な大雨により、重大な災害がどこでおきてもおかしくな状況となっています。土砂災害や川の氾濫、低いと土地の浸水に厳重に警戒し、命を守る行動をとって下さい。

●六角川で氾濫発生

災害発生の危険度が急激に高まり川の水位も上昇していて、午前7時、佐賀県の六角川左岸(武雄市大日)付近では氾濫が発生しました。六角側が流れ込む有明海は正午過ぎに満潮を迎え、大浦の満潮時刻は14日12:42分。今後も水位の下がりにくい状態が続く予想です。
増水した川や水路などの様子を見に行くのは大変危険です。もし、自宅周辺が浸水している場合は、家の2階など少しでも高い場所に避難し、命を守る行動をお願いします。

情報提供元: tenki.jp日直予報士