九州北部などに熱中症警戒アラート 危険な暑さに厳重警戒を
気象庁と環境省は27日午前5時、和歌山、愛媛、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、沖縄宮古島地方、八重山地方の各県(地域)に対し「熱中症警戒アラート」を発表しました。きょう27日は、熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測されます。外出はなるべく避け、室内をエアコン等で涼しい環境にして過ごしてください。また、特別の場合以外は、運動は行わないようにしてください。身近な場所での暑さ指数を確認していただき、熱中症予防のための行動をとってください。
●熱中症警戒アラートが発表されている地域は
27日午前5時、「熱中症警戒アラート」が発表されているのは、和歌山県、愛媛県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、沖縄県宮古島地方、八重山地方の9つの県と地域です。
●熱中症警戒アラートを発表する基準は「暑さ指数(WBGT)」
熱中症警戒アラートは、熱中症を予防することを目的に、環境省と気象庁が共同で発表して、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報です。
熱中症警戒アラートを発表する基準は「暑さ指数(WBGT)」です。暑さ指数は「気温」「湿度」「輻射熱(地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からはたくさん出ます)」を取り入れた、暑さの厳しさを表す指標です。
この暑さ指数が、全国を58に分けた府県予報区等のどこかの地点で、「33」以上と予想した場合、熱中症警戒アラートが発表されます。熱中症警戒アラートが発表された所では、日頃から実施している熱中症対策を、普段以上に徹底することを心がけてください。
●熱中症警戒アラート 発表時の予防行動
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
① 外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
② 屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、外での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③ 普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。屋外で、人と十分な距離を確保できる場合は、適宜マスクをはずしましょう。
④ 熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤ 暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。