北海道の1か月予報 続く極寒 一度はおさまるが…
向こう1か月は、気温、降水量、日照時間ともに平年並みですが、前半は気温の変動が大きくなる見込みです。そのため、これまで続いてきた厳しい寒さはいったんは終わりを迎えそうです。最新の1か月予報をもとに予想される天候の特徴をまとめました。
●1週目(1月9日~15日) 3連休は極寒続く しかしその後は…
今日(7日)、札幌管区気象台から向こう1か月の見通しが発表されました。
年末年始は記録的なまでの冷え込みや寒さとなり、道央の岩見沢や道東の根室、網走など、場所によっては昨シーズンの一冬を通じた最低気温以上の冷え込みとなった所もあったほどでした。今日は午後6時までに日高地方の新ひだか町三石で0.8度、浦河で0.5度と、道内で2021年になって初めて最高気温がプラスの地点が現れましたが、ほとんどの地点が年末から真冬日が続いています。
明日(8日)以降は再び上空の寒気が強まり、週明けまで居座る見込みです。そのため、月曜日にかけての3連休も全道的に真冬日となりそうで、厳しい寒さが続きます。引き続き水道凍結などに十分な注意が必要です。
しかし、来週半ばにはようやく寒気が弱まり、南からこの時期としてはやや暖かい空気が入る予想となっています。そのため、14日木曜日頃には各地で3月並みの気温が予想されており、各地で最高気温はプラスとなる見込みです。年末から続いていた極寒の長いトンネルは、ようやく出口を迎えそうです。
なお、寒さは解消しますが、今週末にかけても道内では大雪となる見込みで、その雪が解けてなだれや落雪が起きやすくなる恐れがあります。除雪中の事故などにも十分に注意して下さい。
●2週目(1月16日~22日) この時季本来の寒さに
来週半ばに入る暖かい空気は、北海道付近に長く停滞することはなさそうで、すぐにこの時期本来の冷たい空気に変わりそうです。向こう1か月は大陸の高気圧が例年より弱い予想となっているため、これまでに比べると寒気の影響は小さく、これまでほどの厳しい寒さは予想されていませんが、2週目の平均気温は各地で平年並みとなる見込みで、この時季本来の寒さにはなりそうです。
1月の後半ともなると、札幌でも平年の最高気温は氷点下1度前後にとどまり、真冬日が当たり前になる頃です。年末年始に比べると幾分弱いものになりそうですが、それでも厳しい寒さには変わりません。体調管理などには十分な注意が必要です。
●3~4週目(1月23日~2月5日) 平年並みの冷え込みでも水道凍結?
3週目4週目についても、気温は平年並みで、冬型の気圧配置も平年と同様の予想となっています。
しかし、1月の終わりから2月の頭と言えば、平年であれば一年で最も寒さが強まる時季です。平年の最低気温は、道北の旭川で氷点下13度前後、比較的気温の高い道南の函館でも氷点下6度から7度となります。
自治体などで紹介している水道凍結に注意が必要な目安の気温は氷点下4度以下。この時季の北海道は、平年並みどころか、少し冷え込みが緩んだ日でも、水道凍結の恐れがあることになります。
もちろん、水道管の通る位置など、家の構造によって凍結する気温は異なってはきますが、例年通りに注意が必要なことは間違いありません。冷え込みが強まる予想の日や、長く家を空ける時には、水抜き、水落としをしっかりと行いましょう。