今日(29日)、釧路地方気象台は雌阿寒岳(めあかんだけ)の初冠雪を観測しました。平年より14日遅く、昨年より7日早い観測です。なお、今夜から明日朝にかけては、山間部や峠だけでなく、平地でも雪が降る恐れがあります。今季全国初となる初雪の便りが届くかもしれません。



●近年は遅い観測が多い


昨夜から今朝にかけて、北海道付近を前線が通過した影響で広く雨が降り、山間部では雪になった所もありました。釧路地方気象台では平年より14日遅く雌阿寒岳の初冠雪を観測しました。

雌阿寒岳の初冠雪の平年日は10月15日となっており、今年の観測はかなり遅いものとなりましたが、昨年は11月5日とさらに遅い観測でした。直近の10年間の初冠雪の観測の日付を見ると、今年よりも遅く、平年より半月以上も遅れての観測となった年は昨年を含めて4年もあり、近年は平年と比べて大幅に遅い観測の年が増えてきています。


●今夜から明日朝 平地でも雪の可能性


今日の午後、前線は北海道の東へと抜けていき、それを追うように北海道上空には11月中旬並みの寒気が流れ込みます。

そのため、日本海側の内陸では、山間部や峠だけではなく、平地でも雪の降る可能性があります。旭川や札幌など、気象台のある地点で雪となれば、今シーズン全国で初めてとなる初雪の便りが届くかもしれません。

また、夜は大気の状態が不安定になるため、雨や雪の降り方が強まる恐れもあります。特に標高の高い峠では一時的に積雪状態となる恐れもあるため、峠越えをする際は路面状態の変化に十分な注意が必要です。


情報提供元: tenki.jp日直予報士