昨日「大雨特別警報」が発表された岐阜県や長野県では、総雨量が平年7月の2倍の所も。9日も、所々で、土砂災害の危険度が高くなっています。9日午後から10日にかけても、局地的に激しい雨が降り、新たな災害が発生する恐れがあります。土砂災害などに、厳重な警戒を続けてください。



●平年7月ひと月分の 1.5倍~2倍の雨も


8日「大雨特別警報」が発表された岐阜県や長野県では、一夜明けた9日も、所々に雨雲がかかっています。

総雨量は、更に増え続けていて、岐阜県下呂市萩原は、降り始め(3日13時)から9日13時までの雨量が784.0ミリと、平年7月ひと月分の約2倍に達しました。長野県の御嶽山では、降り始め(3日12時)から9日13時までの雨量が、900ミリを超え、平年7月ひと月分の約1.5倍の雨が降りました。

この雨により、地面の中には、沢山の水分がたまっています。土砂災害の危険度を見ると、岐阜県や長野県の所々で、赤い「警戒レベル」となっています。また、地盤が緩んでいるだけでなく、増水している川もあります。雨がいったん弱まった所でも、斜面や増水した川には、絶対に近づかないでください。


●週末も大雨 引き続き土砂災害に厳重警戒


9日午後は、東海地方で、また雨が強まり、夜は静岡県や愛知県を中心に、活発な雨雲がかかるでしょう。8日に「大雨特別警報」が発表された岐阜県や長野県でも、9日午後から10日にかけて断続的に雨が降りそうです。大気の不安定な状態が続きますので、カミナリを伴って、雨が激しく降り、大雨になる所もあるでしょう。

さらに、10日以降も、大雨が続く恐れがありますので、まだまだ安心できません。来週も、雨の降りやすい日が続きますので、土砂災害、川の増水や氾濫、低い土地の浸水などに、厳重に警戒してください。


情報提供元: tenki.jp日直予報士