北陸地方には昨日から梅雨前線が停滞中です。南西方向から北東方向に向かって発達した雨雲が続々と流れ込んでいます。

この大雨は明日いっぱい続く見込みです。引き続き低地の浸水や土砂災害、河川の増水に警戒してください。



●昨日から現在までの雨の状況


現在、梅雨前線は北陸地方に停滞中です。南からの暖かく湿った空気が流れ込み、昨日から北陸地方の各地で断続的に大雨となっています。今朝は石川県を中心に激しい雨が降り、石川県金沢市では、8時4分までの1時間に43.0mmの雨が観測されました。

今回の雨は、雨雲が南西方向から北東方向に流れているため、山の西側斜面で雨量が多くなる傾向があります。また、新潟県村上市や石川県輪島市は、過去に発生した地震(※注)の影響で、地盤が緩んでいるおそれがあります。雨の多少にかかわらず土砂災害に警戒が必要です。

16時30分現在、福井県の嶺北奥越、石川県の能登北部や加賀南部、富山県の東部、新潟県の下越・佐渡で土砂災害危険度が高まっています。この後の雨によっては、土砂災害の危険性がさらに高まる可能性もありますので、十分な警戒をお願いします。

※注:昨年6月18日に発生した山形県沖を震源とする地震(新潟県村上市で震度6強を観測)と、今年3月13日に発生した石川県能登地方を震源とする地震(石川県輪島市で震度5強を観測)を指しています。


●この後の雨の見通し


前線による大雨は明日いっぱい続きそうです。予想される24時間の降水量は多いところで80mm~150mmとなるでしょう。低地の浸水や土砂災害、河川の増水に引き続き警戒が必要です。今後、気象庁や自治体が発表する防災情報をこまめに確認するようにしてください。


情報提供元: tenki.jp日直予報士