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今日(28日)の北海道付近は冬型の気圧配置で、日本海側を中心に雪が降っており、特に午前中は札幌周辺で雪が強まりました。
正午までの日降雪量は、道内では札幌が最も多く13センチ。積雪も午前10時には17センチまで増え、今シーズンの札幌としては最も多い雪の量となっています。
●今のところ35年ぶりの少なさ
札幌では12月に入ってから雪の量はかなり少なく経過しており、12月の半ばには1日を通して積雪がない日が2日間もありました。昨日までに最も多く雪が降ったのは12月3日で、1日で10センチ。最も多くの積雪が観測されたのは翌4日の10センチとなっていました。
しかし、今日は石狩湾から札幌周辺に活発な雪雲が流れ込む状態が明け方から続き、午前3時から午前10時までの7時間で13センチの雪が降りました。その結果、未明には4センチだった積雪も17センチまで増え、日降雪量、最深積雪ともに、今シーズン一番となりました。
札幌では12月の平年の降雪量は132センチですが、昨日までの12月の降雪量はわずか39センチ。今日の午前中の13センチを加えても52センチと、平年の約4割となっています。
今後の雪の量にもよりますが、12月の札幌の降雪量がここまで少ないのは、今のところ1984年以来のこととなっています。
●明日は今年最後の穏やかな天気
今日の午後は、道北に雪の中心が移り、札幌周辺では時折晴れ間もありそうです。明日(29日)は道内各地で日差しに恵まれる所が多く、札幌も穏やかな一日となる見込み。
しかし、その後は広く天気が崩れ、大みそかから元日をピークに大荒れの天気となりそうです。明日が今年最後の穏やかな天気となるため、年末年始に向けての買い出しなど、外での用事は明日のうちに済ませた方がよさそうです。
●年末年始は大荒れの恐れ
30日には北海道に低気圧が発達しながら近づく影響で下り坂の天気となりますが、南からの暖かい空気が入るために気温が上がり、雨やミゾレとなる所がありそうです。札幌でも雪ではなく雨が降り、南よりの風が次第に強まる見込みです。
31日は上空に寒気が入るため、雨から雪に変わり、風も各地でさらに強まる見込みです。日本海側を中心に大荒れの天気となり、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害に警戒が必要となります。大荒れのピークはそのまま1日にかけて続く見込みです。
札幌では大雪になることはなさそうですが、雪が降ったりやんだりの中で風を伴うため、ふぶいて見通しが悪くなる恐れもあります。
道内の広い範囲で交通機関への影響が出る恐れもあるため、移動を予定されている方は最新の気象情報や交通情報に注意し、無理のない計画を心がけるようにしてください。