台風5号周辺の湿った空気が梅雨前線に向かって次々と流れ込んでいます。西日本では局地的に滝のような雨が降りました。



●あちらこちらに活発な雨雲 愛媛県、山口県、高知県で1時間に50ミリ以上


沖縄や九州から東海にかけての所々で非常に激しい雨や激しい雨が降っています。梅雨前線は大陸から東シナ海を通り、中国地方や紀伊半島を横切るようにして東海沖に延びています。また、台風5号は18日(木)午前9時現在、石垣島の南を北上しています。台風周辺の暖かく湿った空気は梅雨前線に向かって次々に流れ込み、雲が発達しやすい状況となっています。愛媛県の愛南町御荘では午前11時半過ぎに1時間65.0ミリ、山口県防府市では午前10時前に1時間59.0ミリ、高知県宿毛市では午前11時半過ぎに1時間55.5ミリの、いずれも非常に激しい雨を観測しました。1時間に50ミリ以上の雨というと、滝のようにゴーゴーと降る雨で、水しぶきで視界が悪化するほどの降り方です。また、宮崎県や鳥取県、広島県、愛知県などでも所々で1時間に30ミリ以上の激しい雨を観測しています。台風や梅雨前線に近い地域に限らず、湿った空気の影響で、沖縄から東北にかけてのあちらこちらで、激しい雨を降らせるような活発な雨雲が発生する可能性があります。雨の降り方に十分ご注意ください。


●沖縄県で風が強まってきた 本島地方で最大瞬間風速30メートル近く


大型の台風5号は午前9時現在、石垣島の南の海上を北上しています。沖縄は先島地方(石垣島や宮古島など)や本島地方の一部が風速15メートル以上の強風域に入っています。沖縄では風が次第に強まってきました。本島地方の久米島空港では午前11時半前に、最大瞬間風速29.8メートル、本島地方の渡嘉敷村では27.9メートルを観測しています。沖縄地方は雨、風ともに強まり大荒れの天気となる恐れがあります。今後も最新情報でご確認ください。


情報提供元: tenki.jp日直予報士