5月としては記録的な暑さとなっている日本列島。この週末は真夏日続出の予想ですが、注意が必要なのは暑さだけではありません。強い日差しと気温上昇などで発生するのが「光化学スモッグ」。特に運動会シーズンを迎えているこの季節は、目や喉などの異常にも注意が必要です。



●「光化学スモッグ」発生しやすい


気象庁はきょう25日(土)も、九州北部や中国、四国、近畿、東海、北陸、関東甲信地方では光化学スモッグが発生しやすい地域があるとして、スモッグ情報を発表しています。きょうも日本付近は高気圧に覆われ、日中は広く晴れて強い日差しが届きます。これらの地域では、ほとんどの所で最高気温が30度以上と予想されているほか、風も比較的穏やかで、光化学スモッグの発生しやすい気象状況となる見込みです。


●光化学スモッグとは


光化学スモッグは、大気中の汚染物質が紫外線を受けて化学反応を起こし、光化学オキシダントという物質ができることで発生します。この光化学オキシダントの濃度が高くなると、大気中に白い「もや」がかかったような状態になります。この「もや」が光化学スモッグです。


●光化学スモッグの主な影響と対策


光化学スモッグの影響として特徴的なのは「目やノドの痛み」です。小さなお子さんや、アレルギー性の結膜炎や呼吸器系の持病がある方の場合、一層の注意が必要です。特に、いまは学校の運動会が多く開催される季節。地元自治体の発表する情報に注意するほか、このような症状が出た場合は、うがいや洗眼を行い、涼しい屋内で休んだり、激しい運動を控えるなどの対策を心掛けましょう。


●あすも似たような気象状態に


あす26日(日)も広く高気圧に覆われます。全国的に晴れて、気温は更に上昇。暑さのピークを迎える見通しです。あすも光化学スモッグの発生しやすい気象状況となる可能性が高いため、運動会など屋外での活動には引き続き注意が必要です。


情報提供元: tenki.jp日直予報士