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2月の北海道は、上旬は史上最強クラスの寒気が入りましたが、期間を通して冬型の気圧配置が長続きせず、低気圧の影響も少なかったため、月降雪量は全道的に少なくなっています。2月26日までの全道の降雪量の平年比は53%となっており、このままいくと観測史上最も少なく、記録的な少雪となりそうです。
●2月の降雪量は平年の約半分に
各地の降雪量の平年比を見ると、旭川や岩見沢など、日本海側の内陸の地域では平年並みかやや少ないくらいですが、その他は平年の半分ほどの所が多くなっています。そのため、2月26日までの全道の降雪量の平年比は53%となっています。1961年の統計開始以降、2月の降雪量の平年比が最も少ないのは1990年の62%で、このままいくとこの値を更新し、観測史上最も少なくなる見込みです。
●札幌の月降雪量は観測史上4番目の少なさに
札幌でも2月上旬は寒気の影響などでまとまった量の雪の降った日もありましたが、中旬以降は晴れ間の出た日が多く、降雪量は少なくなりました。27日17時までの月降雪量は52cmとなっています。このままいくと1953年の観測開始以降、2月としては4番目に少ない月降雪量となる見込みです。その他の地域でも北見枝幸では1989年と並び観測史上最も少なく、倶知安では観測史上7番目に、小樽と網走では9番目に少なくなる見通しです。
●明日にかけて天気の崩れはなし
今夜から明日にかけての北海道付近は、高気圧に覆われて晴れる所が多くなるでしょう。全道的に天気の崩れはなく、降雪もほとんどない見込みです。そのため、全道の降雪量の平年比も多くならず、これまでの記録を更新することになりそうです。なお、日中はプラスの気温が続き、明日の最高気温は3月中旬から下旬並みとなる見込みです。例年より積雪が早くなくなっていますが、引き続き屋根からの落雪や雪下ろし中の事故、傾斜地などのなだれに注意が必要です。