今シーズンは道内すべての観測地点でまだ「初雪」の観測がなく、記録的な雪の遅さとなっていますが、今日(13日)の夜には上空約1500mに11月下旬並みの寒気が入り、明日(14日)までにはいよいよ初雪の便りが届きそうです。



●記録的に遅い初雪


今朝(13日)は函館で平年より25日遅い初霜と、平年より16日遅い初氷をそれぞれ観測しました。しかし、13日午前9時時点、道内のすべての観測地点でまだ今年の初雪を観測していません。既報(岡本予報士の日直予報士記事 https://tenki.jp/forecaster/okamoto/2018/11/11/2646.html 参照)の通り、これは132年ぶりの珍事となっています。

その今シーズンの初雪も、いよいよ目前まで迫っています。今日の夜には上空約1500mに11月下旬並みの寒気が入り、平地でも雨にまじって雪の降る所がありそうです。場所によっては積雪状態となることもあるため、夏タイヤでの運転は避けましょう。


●今シーズンの北海道の冬の傾向は?


気象庁によると、現在エルニーニョ現象が発生しているとみられ、来年の春にかけて続く可能性が高いと見込まれています。

エルニーニョの発生した年は暖冬である、雪が多いなどと言われますが、これは主に東日本の太平洋側のこと。北海道では統計的に有意な傾向はみられません。初雪は遅くなっていますが、今シーズンの北海道の冬が暖冬になるという傾向は今のところなさそうです。


情報提供元: tenki.jp日直予報士