週末にかけて「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンス! スマホでも撮影できるくらいの明るさです。見られる日時や方角、気になる天気についてまとめました。



●「きぼう」とは


国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」はその中の日本実験棟の名前です。サッカー場くらいの大きさで、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。スマホでも撮影できるくらいの明るさですが、ツーっと早く移動していくので、タイミングを逃さないように気をつけましょう。


●今夜、見られる場所、時間は


きょう10日(水)の夜は、国際宇宙ステーション(ISS)が東北の上空を通過します。JAXA・宇宙航空研究開発機構によりますと、今夜、「きぼう」を見られる時刻は18時40分ごろで、北海道から近畿で最大仰角(仰角とは地平線からの角度)が30度より高くなるため、見えやすくなります(上の図を参照)。ただ、曇りや雨と、観測にはあいにくの天気の所が多いでしょう。チャンスがあるのは関東と、静岡など東海の一部です。夜は雲が増えるものの、雲の隙間から「きぼう」の光が見られる可能性があります。帰り道に空を見上げてみてはいかがでしょうか。

【東京の最大仰角】18時43分(北)

※この時刻の2~3分前から見え始める所があります。


●木曜日は西でチャンスあり


今夜、曇りや雨で見えない地域も、週末にかけてチャンスがあります。あす11日(木)の夜はISSが九州の上空を通過し、広島と福岡で最大仰角(仰角とは、地平線からの角度)が45度より高くなります。中国地方や九州は天気が回復に向かいますので、観察におすすめです。

【広島の最大仰角】19時27分(西北西)

【福岡の最大仰角】19時27分(北西)


●金曜日はさらに広範囲でチャンス


あさって12日(金)は、見られるエリアが広がるでしょう。ISSは近畿付近の上空を通過するため、東北南部と関東から九州で最大仰角(仰角とは、地平線からの角度)が30度より高くなります。太平洋側を中心に晴れる所が多いため、ぜひISSを探してみてください。ただ、関東は雲が広がりやすいため、見るのは難しいかもしれません。

【仙台の最大仰角】18時36分(南西)

【東京の最大仰角】18時36分(西南西)

【大阪の最大仰角】18時36分(東南東)

【福岡の最大仰角】18時35分(北東)


なお、北海道や東北北部は週末まではISSの通過位置と天気とのタイミングがあわないため、来週以降の機会を狙いましょう。沖縄は13日(土)と14日(日)の夜にチャンスがありそうです。


情報提供元: tenki.jp日直予報士