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気象庁は、6日に北海道胆振地方中東部で発生した最大震度7の地震について、「平成30年北海道胆振東部地震」と命名しました。
●平成30年北海道胆振東部地震
6日3時8分頃、北海道胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、厚真町(あつまちょう)では震度7を記録しました。
●顕著な災害を起こした自然現象の名称について
気象庁では、顕著な災害を起こした自然現象について名称を定めることとなっています。名称を定めることにより、防災関係機関等による災害発生後の応急・復旧活動の円滑化を図るとともに、当該災害における経験や貴重な教訓を後世に伝承することを期待されるためです。また、各地域で独自に定められた災害やそれをもたらした自然現象の名称についても、後世への伝承の観点から利用し普及を図ることとされています。
<地震名称を定める基準>
・地震の規模が大きい場合(※1)
陸域: M7.0以上(深さ100 km以浅)かつ最大震度5強以上
海域: M7.5以上(深さ100 km以浅)であり、かつ最大震度5強以上または津波の高さ2 m以上
・顕著な被害が発生した場合
全壊家屋100棟程度以上の家屋被害、相当の人的被害など
・群発地震で被害が大きかった場合等
<地震名称の付け方>
原則として、
「元号年+地震情報に用いる地域名+地震」
となっています。
なお、定めた名称は、一連の地震活動全体を指します。また、※1の基準を満たす地震が複数発生した場合には、原則として一連の地震活動が始まった時点の元号年を用います。
近年、気象庁が名称を定めた地震・火山現象には「平成28年(2016年)熊本地震(平成28年4月14日)」、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(平成23年3月11日)」などがあります。
●大雨警報・注意報及び土砂災害警戒情報発表基準の暫定的な運用
「平成30年北海道胆振東部地震」に伴い、気象庁では一部地域で通常よりも発表基準値を下げた運用が行われています。地震により地盤が緩んでいることから土砂災害には十分な注意が必要です。
通常基準の7割の暫定基準を設ける市町(震度6弱以上):
千歳市、安平町、厚真町、むかわ町、日高町門別、平取町
通常基準の8割の暫定基準を設ける市町(震度5強):
札幌市、苫小牧市、江別市、三笠市、恵庭市、長沼町、新ひだか町、新冠町