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なだれは、斜面の雪が全て落ちてくる全層なだれと、雪の表面が滑り落ちる表層なだれがあります。全層雪崩の速さは時速40キロから100キロ、表層雪崩では100キロから200キロになると言われています。実際になだれが発生してからでは、逃げることはとても困難です。
なだれが起きる時は、雪庇(せっぴ)といって雪の固まりが庇のようにせり出している、斜面をころころと雪の固まりが落ちてくる、雪の表面にひび割れができている、などの前兆現象が起きることがあります。これらの時はその場から離れるようにして下さい。
また、山間部だけでなく、市街地でも屋根からの落雪に注意が必要です。傾斜した屋根の軒先からは、離れて歩くようにするとよいでしょう。