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●台風「嵐」 名前の通り 大荒れに
台風21号の名前は「ラン」で、「嵐(あらし)」という意味ですが、その名の通り、週末以降は日本列島に「嵐」をもたらす恐れがあります。
というのも、理由は2つ。
理由の1つは、台風21号が北上する海域の「海面水温が高い」ので、「台風が発達する」ということです。台風は、暖かい海から大量の水蒸気を補給して発達します。今回、台風21号が進んでいくフィリピンの東は、海面水温が28度くらいと十分暖かいので、台風にエネルギーをたっぷり送りそうなのです。このため、台風21号は、19日木曜日頃には「非常に強い」勢力に発達するでしょう。「非常に強い」というのは、台風の強さでは上から2番目のレベル。10月も半ばを過ぎたとはいえ、まだ台風が発達しながら北上するので、沖縄や奄美では21日土曜日頃から、大荒れの天気となる恐れがあります。飛ばされやすい物は早めに片づけたり、側溝の掃除をしておくなど、台風への備えは、早めに行って下さい。
●台風+秋雨前線=大雨
そして、もう1つの理由は「台風によって、秋雨前線の活動が活発になること」です。20日金曜日9時の予想天気図をみてみますと…
台風と日本列島の間には「秋雨前線」が停滞するでしょう。台風が北上することで、湿った空気をどんどん運ぶので、秋雨前線の活動が活発になり、台風から離れていても大雨になる恐れがあります。「台風+秋雨前線」というのは、過去にも被害をもたらすような大雨を引き起こしたパターンですので、今回も油断は禁物です。台風が離れている九州から関東でも、週末は雨の降り方がシトシトからザーザーに変わりそうです。台風の動きによっては、九州から関東でも、衆議院選挙が行われる22日日曜日頃から、大雨の恐れがありますので、十分お気を付け下さい。
ただ、台風の北上するスピードやコースによっては、大荒れや大雨のタイミングや、地域が変わる可能性があります。最新の台風情報をご確認下さい。