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●肉眼でも見える! 時間は?
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」はその中の日本実験棟の名前です。サッカー場くらいの大きさで、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
きょうは「きぼう」を見られるチャンスです。JAXA・宇宙航空研究開発機構によりますと、時刻は20時48分ごろで、北海道から近畿で最大仰角(仰角とは、地平線からの角度)が30度より高くなるため、見えやすくなります。中国、四国や九州は最大仰角が30度より低くなるため、周辺の建物や木の影響などがあり、見えづらいでしょう。(「きぼう」が見られると予想される経路は、上の図を参照してみて下さい。)
●見られる方角は?
見られる方角は、地域によって異なります。今夜の天気とあわせてご紹介します。(下の時刻は最大仰角の時刻です。この時刻の2分半ほど前から見え始める所もあります。)
【北海道・東北】
秋田など、地平線からの角度が高い所もあり、探しやすいですが、天気があいにくです。今夜は厚い雲に覆われ、雨の降る所が多いでしょう。
★札幌 午後8時48分ごろ 南西
★秋田 午後8時48分ごろ 西
★仙台 午後8時48分ごろ 西北西
あす10日(木)は、きょうより広い範囲で地平線からの角度が高くなりますので、あすに期待したいところです。
【関東】
各地とも雲が増えますが、所々隙間もあるでしょう。星空指数は低いものの、空を見上げてみるとよさそうです。ISSの明るい光がツーっと移動していく様子が見られるかもしれません。
★東京 午後8時48分ごろ 北西
【東海、北陸、近畿】
こちらも曇りがちではありますが、晴れる所もある見込みです。雲の切れ間から、ISSを探してみましょう。近畿は急な雨にご注意ください。
★名古屋 午後8時48分ごろ 北
★金沢 午後8時48分ごろ 北
★大阪 午後8時48分ごろ 北
【中国・四国・九州】
雨や雷雨で、激しく降る所もあるでしょう。天気の条件が悪いうえに、地平線からの角度も低く、周辺にビルや高い木がある所は見えにくいでしょう。
★広島 午後8時48分ごろ 北北東
★福岡 午後8時48分ごろ 北東
※なお、西日本は11日(金)に地平線からの角度が高くなり、見えやすくなりますので、次の機会に探してみるのもよさそうです。
【沖縄】
観察できるのは、13日(日)以降になるでしょう。
国際宇宙ステーションはスマホでも撮影できるくらい明るいので、ぜひ夜空を見上げてみてくださいね。